2024.10.30更新
企業で働く営業女子は、以前と比べようがないほど、層が厚くなっています。ポイントゲッターとして活躍している営業女子も多くいます。
しかし営業女子が営業部門の管理職になっているかといえば、そうとは言えません。
ここが問題なのです。
日本の女性の管理職割合が伸び悩んでいるのは、従事人数が多い女性の営業職が管理職になっていないからです。
営業という職種で女性の管理職割合を高めていかなければ、目標はいつまで経っても、絵に描いた餅になります。
この現実に、女性活躍を推進する関係者は着目していただきたいと思います。
また、調査を進めるうえでも、女性がどの職種で管理職に登用されているのか検証することは必要です。
現場で活躍する営業女子を活用する目的は、単に女性の管理職割合を高めることではありません。
彼女らが、企業を、日本を強くするという視点をもつべきなのです。
ポイントゲッターとなった彼女らのノウハウを、みんなで活かす時機が来ています。
営業女子が管理職になる道
女性の活用が進まない要因として、古くから環境などの外部的要因と、女性自身が持っている内部的要因が存在することが言われてきました。
内部的要因は、管理職になることに不安や負担を覚えるということです。
自信をもてないということです。
営業部門の管理職となれば、部下に営業を教えなければなりません。
ここで「営業の」管理職という重圧が襲ってくるのです。
このことに対して、いままで「管理職になるということは組織を運営することであり、求められているものは部下育成能力や管理能力である」と説明されてきました。
しかし、「営業の」管理職という位置づけは、当人にとって重いのです。
そこには、営業的なスキル、経験が必要という意味が込められているはずです。
しかし、そうとらえると、「自分に、部下に教えられるだけの営業スキルやノウハウはあるのだろうか?」と考えこんでしまいます。
ここに、営業女子が営業管理職にチャレンジできない一因があるような気がしてなりません。
営業管理職にチャレンジすることをためらう営業女子に、次のように問いかけられないでしょうか?
あなたは、なぜ営業でやってこれたのだろうか?
なぜポイントゲッターになれたのだろうか?
それには、ビジネスの応対ができていたこと、相手との約束が守られていたことが背景として存在します。
つまり、顧客との間に信頼関係が構築できていたのです。
このことは、あなたも体感していることです。
だから、あなたは営業に向かったのです。
もう一つ要因はないでしょうか?
それは、あなたは自分の営業スタイルをもっていたのではないでしょうか?
営業スタイルというと、むずかしく聞こえますが、営業活動と社内での業務のバランスです。
たとえば、朝いちばんにメールを確認し、電話での要件を済ませたのち営業に向かい、午後3時過ぎに帰社し、顧客からのリクエストに応え、社内での折衝もこなすといった、営業を中心とした一日のスタイルです。
このバランスがあなたにフィットしていたから、あなたは営業でやってこれ、ポイントゲッターにもなれたのではないでしょうか?
そんな一日のなかで、仕事の進め方もいろいろ覚えていったはずです。
営業というと、営業スキルという言葉が浮かぶかもしれませんが、じつは、自分の営業スタイルを構築できている人が成果をあげているのです。
あなたが営業管理職になったとき、自分が経験し、身に付けたもの ー 具体的には、ビジネスの応対、相手との約束の遵守、一日のスタイル、仕事の進め方を部下に話せばよいのではないでしょうか。
このことは、あなたの部下となる人は、いちばん知りたがっていることです。
こう考えると、「自分も営業管理職にチャレンジできる!」と自信が湧いてくるはずです。
そう、あなたは、自分だけの経験とノウハウを身に付け、部下に指導するものをもった人なのです。
もし、それでも「営業スキル」にこだわるならば、何をもって営業スキルというのかということ、じつは営業の考え方、資源のとらえ方が非常に重要だということは伝えておきます。
営業のやり方は『企業で働く 営業女子が輝く35のヒント』を参考にしてください。
綾小路 亜也
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