異動で「白羽の矢が立った」と言われたとき、何を考えるか?

2025.09.04更新

 

白羽の矢が立つとは、多くの人のなかから、選ばれたという意味です。しかし、言われた人にとって悪い意味をもつことが多くあります。

その典型が、異動で「白羽の矢が立った」と言われた場合です。

他部署で欠員が生じたなどして、誰かを出さなければならないとき、使われるからです

 

じつは、このことは「白羽の矢」の由来とも一致しています。

白羽は「人身御供の伝説で犠牲者を指名する際に用いられたとされる矢」だったからです。

転じて、多くの人の中から特定の人が指名されることを「白羽の矢が立つ」というようになったのです。

(『実用日本語表現辞典』から)

 

この言葉を言われた人は、どんなことを考えたらよいでしょう?

 

じつは、私も「白羽の矢が立った」と言われた一人です。

当時、私は業績が安定した課に所属していました。

一方、隣の課は業績が不安定で、いつもバタバタしていました。

あるとき、課長に呼ばれ、隣の課への異動を告げらました。

そのとき、使われた言葉が「白羽の矢が立った」だったのです。

 

そのときはそんなものかと思いましたが、のちのち考えてみると、私は課でそんな目立った存在ではありませんでした。

「白羽の矢」など立つわけがないのです。

余剰人員だったかもしれません。

 

会社には、自分で「白羽の矢が立った」と言う人もいますが、背景には会社の事情が存在することが多いのです。

 

 

上司から「白羽の矢が立った」と言われる人は多い

 

会社から言われた言葉は、当初はその意味がわかりませんが、のちのち気づくことが多くあります。

 

その意味に気づくと、やり切れない気持ちになりますが、ここがサラリーマンの踏ん張りどころです。

 

落ち込んだ状況からの脱却の道は一つしかありません。

「白羽の矢が立つ」をいい意味に戻すことです。

 

本当に選ばれた人がやって来たという状況を作り出すのです。

 

そんな状況を作り出せたら、会社は「君なら、必ずやり遂げると思っていた」「君をその部署に送り出した甲斐があった」と言うでしょう。

はなはだ勝手な言い分ですが、それが会社です。

 

しかし、会社の思惑通りには昇進も出世も進まないところに、実社会のおもしろさがあります。

 

 

「白羽の矢が立った」を言われた人は、会社が語ったとおりの意味になるように、頑張って見返してください。

 

綾小路 亜也

 

 

 

 

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