2024.05.01更新
どの組織にも「頼みづらい人」がいる。
「頼みづらい人」には頼みづらいオーラが漂っている。
この頼みづらさはどこから来るのだろうか?
「頼みづらい人」には、声をかけにくい。
いつも忙しそうに振る舞っているから、声をかけるタイミングを見出せない。
そのことから、多くの人は手が空いてと見える人に頼む。
「頼みづらい人」に頼んでみて、後悔することも多い。
タイミングを見て、頼んでみると、
「いま、私がどんな状態か、おわかりですよね」
「忙しくてそれどころではありません」と言われ、
そんな事情を察しない人は無神経とばかりに、にらまれる。
頼んだ人は慌てて引き下がる。
それでも、どうにか仕事を引き受けてもらっても、
「なんで私がやらなければならないんだ」
「私の仕事ではない」
「いつも私にお鉢が回ってくる」
などと、果てしなく小言を聞くハメになる。
そんな言葉を聞くと、頼んだ人は「頼むんじゃなかった」と心から後悔する。
そして、頼んだ仕事が終わってからも、
「やってあげた」と妙に恩着せがまし態度をとられる。
つまり、「頼みづらい人」には、頼みづらい雰囲気があり、頼んでもいい顔をしない、不平を言う、恩着せがましくするといった特徴がある。
だから「頼みづらい人」は、仕事を頼みたくない人にもなる。
恩着せがましい態度をとる
不思議なことに、組織には「頼みづらい人」とは逆に「頼みやすい人」もいる。
「頼みやすい人」には依頼が集中するから、どう考えても、「頼みづらい人」より忙しいはずだが、
「頼みやすい人」には声をかけられる隙間のようなものがあり、頼んでも嫌な顔をされない。
仕事を引き受けてくれたあとも、小言など吐かずに一生懸命やってくれて、終わってもスッキリしている。
「頼みづらい人」とはまったく逆だ。
問題は、「頼みづらい人」と「頼みやすい人」、
どちらが自分のためになっているかということだ。
「頼みづらい人」は、自分の仕事の枠をしっかりガードし、それ以外のことはしないという意図か潜在意識がある。
つまり、「頼みづらい人」になることにより、自分の意図や潜在意識を充足していると言える。
しかし、「頼みづらい人」が自分の仕事の枠をしっかりガードしているなかで、見出し得ないものがある。
自分の仕事以外のことや人との交流だ。
たとえば、頼まれた仕事が会議の代理出席だった場合は、会議の内容とそこでの出席者を知ることができる。
他の担当者の得意先訪問だったら、その人の仕事の中身と得意先を知ることができる。
報告書の作成だったら、まとめることにより組織の現状を知ることができるし、
作成過程で上司と打ち合わを重ねることで、上司との交流を深めることができる。
頼まれやすい人が得るものは大きい
そんなことを考えると、「頼みやすい人」は、
頼まれた仕事をしているうちに、自分の仕事以外の仕事を知り、自分の仕事の幅を広げ、人との交流も生まれるのだ。
また、頼まれた仕事をこなしているなかで、時間管理術、仕事への集中力も身につく。
この蓄積は大きい。
一方、頼みづらい人は、本人は得をしているように思っているかもしれないが、損をしているということだ。
綾小路 亜也
頼みづらい人はブロックしている
関連記事①:頼みやすい人は上司に好かれています
関連記事②:営業女子は頼みやすい人に頼むことがポイントです
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