2024.11.21更新
部下へ「なぜ」を連発してませんか? 「なぜ」ときくと部下は原因を話しません。部下への質問の仕方を「なぜ」から「何が」に替えると、自ら原因を探ります。
WHYはちょっと古いのです。
平成の時代は「なぜ」の連発でした。
特に外資系コンサルが闊歩した平成中頃は、論理的思考が重視され、日本国中、「なぜ」「なぜ」「なぜ」が繰り返されました。
そして、この「なぜ」は部下にも向けられたのです。
その結果、部下は「なぜ」に答えてくれたでしょうか?
「なぜ」ときけばきくほど、本当のことを話してくれなかったはずです。
いま、キャリアコンサルティングの場で、「なぜ」と理由を問う質問は、相手を防衛的にさせることが指摘されています。
「なぜ」ときかれると、自分を守ろうとしてしまうのです。
このことは、自分が「なぜ、できなかったのか?」ときかれた場合をイメージするとわかります。
「なぜ」と聞かれたら、「時間がなくて」「急な用件が入って」などと言い訳してしまうからです。
つまり、「なぜ」ときかれると、咎められたような気持ちになり、自分を守ろうとするのです。
「なぜ」ときいて、部下は答えてくれたでしょうか?
ところが、「なぜ」を「何が」に置き替えると、話は一変します。
「何ができなかったのか?」ときかれれば、
時間がなかったこと、急な用件が入ったことは事実だが、それをうまく調整することができなかったこと、スケジュールをうまく組むことができなかったことなど、できなかったことを、自分自身がわかってくるのです。
「なぜ」は原因を聞く質問ですが、結果に対して「なぜ」ときくと、きかれた方は原因に向かうことができない。 ー まったく皮肉な現象です。
平成の時代は、そんな簡単な仕組みに私たちは気がつかないでいたのです。
いま、ネットを開くと、「反省」と「内省」の違いについて、多くの記事を目にします。
しかし、これらの記事を読んでもスパッと頭に入りません。
「反省」と「内省」は、ともに過去や経験を振り返ることに違いがないからです。
「内省」は、そのときの自分の「在り方」を見つめ直していると考えると、わかりやすいと思います。
上手くいかなかった理由や原因を探る「反省」も大事ですが、真の原因に行き着かないことが多いのです。
その背景には、そのときの自分の在り方がが大きく影響しているからだです。
そのときの自分の在り方に自分自身が気づくと、真の原因がわかってきます。
令和の時代は、部下には、「なぜ」より「何が」と問い、部下の内省を深めてください。
内省を促すことで、部下は大きく成長できます。
自分に向かっても、「なぜ」より、「何が」と問うてください。
「なぜ」と問うと、自分で自分を追い込みます。
「何が」と問うと、未来を見つめることができます。
綾小路亜也
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