2021.12.30更新
ほとんどの人は、「できる人」になってから、出世をめざそうとする。
しかし、「できる人」は必ずしも出世する人ではない。
そうすると、「できる人」になってから出世をめざすことは、遠回りというよりは的外れということになる。
出世への道は、「できる人」になることではないのだ。
出世は、組織内部の力学によって生まれる。
その人を「想起させるもの」が組織内でじわりじわりと浸透し、押し出すように生まれた力が出世だ。
だから、出世は、外部の人が机上で考え、アドバイスを送った程度ではとても太刀打ちできない代物なのだ。
おそらく、この言葉の意味がわからないと出世できない。
だが、この言葉にはヒントがある。
「想起させるもの」と「じわりじわり浸透する」だ。
その結果が出世なのだ。
「想起させるもの」と「じわりじわり浸透する」がわかれば、あなたは必ず出世する。
「想起させるもの」とは何だろう?
さすがにいまの時代に「成果!」と答える人は少ない。
あなたはピンと来ているはずだ。
いま、一流の人や地位を得た人の特徴が書かれた本が盛んに出版されているからだ。
「出世した人」はさりげない「気づかい」「気くばり」ができる人であり、「振る舞い」が人とどこか違う。
また、「余裕」を感じさせる人であり、ギスギスしていないということで一致している。
あなたは出世する条件はここにあると思っている。
だが、問題は、「出世した人」がどのようにして、人と違う「気づかい」「気くばり」ができるようになったかということだ。
一流の人や地位を得た人の本に書かれていることは結果論なのだ。
「出世した人」には過程があったと考えると、出世に大きく前進する。
出世した人には、共通したある特徴がある。
人より「ひと考え」浮かび、「ひと手間」かけられる人だということだ。
状況判断が人とどこか違ったから、「ひと考え」浮かび、「ひと手間」かけられたのだ。
それは、ちょっとした動作や身のこなしだったから、「振る舞い」と呼ぶような大げさなものではなく、「しぐさ」だった。
そんな「しぐさ」が蓄積していって、その人を「想起させるもの」となった。
彼らが昇進選考の場に立ったとき、反対票を投じる人は誰もいなかった。
反対票を投じる人がいなかったということが、彼らを出世させていった。
彼らがとった「しぐさ」は誰からも好意的に受けとめられたのである。
その「しぐさ」は出世に結びついたことから、私はその「しぐさ」を「出世しぐさ」と呼ぶことにした。
出世した人は、「出世しぐさ」を身につけた人なのだ。
「出世しぐさ」は一夜にして生まれたものではない。
日々、蓄積していったものだ。
ということは、あなたも状況を深く解釈できるならば、「出世する人」になれるということだ。
人と違った「しぐさ」を身につけるだけで、本当に出世できるのだろうか?
「出世しぐさ」は形ではない。
自分の頭で、人より考えられたから出てきた「しぐさ」だ。
このことが、仕事に影響を与えないわけがない。
「出世しぐさ」を身につけていく過程で、仕事でもピカピカに輝いているはずだ。
誰しも「できる人」になってから出世をめざしていた。
順番が違うのだ。
「出世しぐさ」を身につけて、「できる人」にもなって、出世をつかむのだ。
綾小路 亜也
出世するビジネスマナー
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