上司にご馳走になったとき、お礼は店の外で

2019.01.04更新

上司にご馳走になったとき、お礼をどこで言うかはけっこういい問題だ。
ここも、視覚から入ると解答を得やすい。

 

部下のほとんどは、上司が会計をすますまでレジの近くに立っていて、会計が終わると「ごちそうさまでした」と頭を下げる。
そんな部下の行動はわからなくもない。
彼らの頭にあるのは、「ご馳走になった=お金を出してもらう」ことだからレジの横に立っているのだ。

 

しかし、上司はそんな形で部下が立っていると嫌なものだ。
あなたが部下にご馳走する場面を想定し、もし部下がレジの近くに立っていたとしたとしたら、なにが嫌なのだろう?
あなたの頭で考えてもらいたい。

 

どうだろう?
・支払った金額がわかってしまう。
・現金で支払ったか、クレジットで支払ったかわかってしまう。
・領収書をもらったかどうかわかってしまう。
・財布の中身まで見られたように感じる。

 

こんなところではないだろうか。
部下がレジの横に立っていると、なにか自分の内部に立ち入られたような気がするから嫌なのだ。

 

 

だが、もう一つ違った要素はないだろうか?
ほかの客の目だ。部下がレジの近くで待っている姿など格好がいいものではないからだ。
そんな要素が重なり、部下が待つ姿を鬱陶(うっとう)しくさえ感じてしまう上司もいる。

 

ここも、ほかの客の目から入った方がわかりやすい。
部下がレジの横の狭いスペースに立っている姿など格好がいいものではないし、自分がご馳走したことを恩着せがましくしているようで嫌なのだ。
実際、レジは入り口近くにあるから、店に入る人、店を出る人の目にとまるし、通行の邪魔になる。部下がレジの横に立っている姿は、ほかの客から見ても鬱陶しいに違いない。

 

ほかの客の目に行き着いたならば、選択肢は一つしかない。
上司よりひと足先に店の外に出て、上司が店から出てきたときにお礼を言うことだ。
時系列で言えば、席を立つ際に上司にお礼を言い、上司が会計をすませ店から出てきたときに重ねてお礼を言うことになる。

 

 

上司はそんな「しぐさ」を目にすると、妙に嬉しくなるものだ。上司が「一緒に飲んでよかった」と思うのは、意外にそんな瞬間を目にしたときである。

 

 

この問題の本質的な部分も言っておきたい。
ご馳走になるということは、お金を払ってもらうことに違いないが、そこに焦点がいくと、レジの横で待つことになる。
感謝しなければならないのは、自分のために時間を割き、ご馳走してくれた上司の気持ちである。

 

綾小路亜也

 

 

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