「できる社員」の訪問時間は9時半か13時半 ー その意味は?

2024.09.12更新

 

訪問時間帯のマナーをどう考えたらよいでしょう? 多くの人は無難な線で午前中、午後の真ん中を考えます。「できる社員」は9時半か13時半でアポを取ります。

なぜ9時半か?

午前中、午後の真ん中の時間帯を指定すると、相手は訪問を受ける前は落ち着かず、訪問を受けたあとは残された業務時間が少なくなるからです。

 

実際のアポ取りのケースを考えていきましょう。

得意先にアポ取りする場合、こちらから日時の候補を言うケースが多いと思います。

 

「来週のご都合いかがですか? 水曜日か木曜日あたりいかがですか?」などとききます。

 

親しい間柄のときには、「来週の水曜日の午前中か、木曜日の午後はいかがですか?」と、ある曜日の午前中か午後かを示すこともあります。

 

「いつでもいいですから、お会いしたいと思います」とは、新規開拓のときには言うかもしれませんが、得意先にアポ取りする場合はまれです。

 

 

こちらからのアポ取りに対し、相手は「来週の水曜日は予定が入っていますが、木曜日の午後なら大丈夫です」などと答えることが多いです。

 

ときには、相手から「それでは、木曜日の午後2時ではどうですか?」と時刻を指定されることもありますが、時刻は、どちらかと言うとアポする側が言うことが多いと思います。

 

 

 

問題は、その時刻設定です。

 

「ある曜日の午前中か、午後なら空いている」と言われたときの時刻設定です。

 

電話中のことでもあり、瞬時に決めなければなりません。

しかし、時刻設定については、多くの人が迷います。

 

その結果、多くの人は無難な線として、午前中や午後の中間時間帯を指定するのです。

 

しかし、「できる社員」はここで迷いません。

9時半か13時半を指定します。

 

 

なぜ13時半なのか

 

午前中、午後の真ん中をとって10時半や、15時にすると、相手に迷惑をかけると思っているからです。

 

みなさんも経験があると思いますが、来客がある場合、来客前はなにかと落ち着きません。

頭が来訪時刻を刻んでいるせいです。

 

また、来客者が帰ったあとも、しばらくの間はなかなか業務のペースをつかめません。

頭の切り替えができないのです。

 

そんなみなさんの経験からもわかるように、

アポを受けた相手は、10時半や15時のように中途半端な時刻を指定されると、訪問を受ける前は落ち着かず、訪問を受けたあとは、残された業務時間が少なくなってしまうのです。

 

したがって、アポを受けたために、午前中あるいは午後をフイにしてしまうことになります。

 

 

そんなことを、「できる社員」は知っています。

だから、9時半や13時半を指定するのです。

 

仮に商談時間を30分とすると、得意先を辞去する時刻は、午前中なら10時、午後なら14時となります。

 

これならば、相手にはまだ十分に午前中または午後の時間が残ります。

また、来訪が気になる時間も午前中、午後の30分で済みます。

 

だから、「できる社員」は午前中あるいは午後の早めの時刻を設定するのです。

 

 

 

では、なぜ9時あるいは13時ジャストを指定しないかというと、みなさんが想像されるとおり、始業直後は慌ただしく、午後一番はまだ昼休みの余韻が残り、相手もつらいだろうと考えるからです。

そんな相手の事情を考慮して、「できる社員」は9時半、13時半のアポにしているのです。

 

 

アポを取る場合、重要なことは時刻設定です。

みなさんの時刻設定を相手も見ています。

 

仮に10時半、15時でアポが取れたとしても、そのアポは嫌がられているかもしれません。

 

そんな感情を相手に持たれた場合は、よほど面談した内容が相手に有益だった場合を除き、次回のアポ取りは苦労するかもしれません。

 

相手の頭の中には、(前回、業務を邪魔されたな……)という意識が残っており、同じ目にあいたくないと思っているからです。

 

綾小路 亜也

 

なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか

② 「できる社員」のアポは9時半か13時半 から

 

 

 

 

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商談時間を「できる社員」は30分に収める ー その訳は?

 

 

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