2024.10.04更新
会社社会には、肝心かなめの時、シャツの色を替える人がいる。「白シャツ」を着ることにより、姿勢を見せようとするのだ。それはどんな場面か？
１．会社行事としての会議
会社には、行事化している会議がある。
「春季代表者会議」などだ。
会議には社長以下役員が出席する。
そんな時、できる社員は白シャツを着ている。
トップの訓示を身構えて聞こうとするからだ。
だから白シャツを着て、会社に姿勢を見せようとするのだ。
こんな場面では、どんな色のシャツを着ていても、注意されることはない。
ただ、会議主催者は、このような会議では出席者の姿勢を見ていることはたしかだ。
できる人は、このような場は「姿勢が見られている」ことを知っており、姿勢を白シャツで表現しているのだ。
２．講評の場
会社には内部監査などの結果を講評する場がある。
講評とは、「指導的な立場から、理由などを述べながら批評を加えること」だ。（『デジタル大辞泉』）
わかりやすく言えば、監査や検査が終了したとき、監査人や検査人から結果についてののコメントがある。
これが講評だ。
できる社員はそんな講評の場で白いシャツを着ている。
検査や監査を受けると、たいがい不備事項が出る。
そんな不備事項の指摘を神妙に聞くため、白シャツを着ている。
ここも、どんなシャツの色をを着ていても、結果とはまったく関係がない。
しかしできる人は、こんな場でも姿勢を見せようとするのだ。
3．結果総括的な意味合いがある会議
講評と同じような場に、結果総括的な意味を持つ会議がある。
上半期を終了し、下半期を迎えた時などに開かれる会議などだ。
そんな会議には役員や部長などの部署のトップが招集する。
できる社員は、こんな場でも白いシャツを着ている。
こんな会議には自信を持って出席するのがベストだが、
必ずしも満足する結果が出ていないことが多い。
できる社員は、結果を真摯に受けとめるために、白シャツを着ている。
ここでも姿勢を見せようとしている。
４．トップや役員が出席するパーティー
会社にはトップや役員が出席するパーティーがある。
優績者表彰や経験交流会後のパーティーだ。
こんな席では、むしろカラーシャツやストライブのシャツの方が合うような気がするが、
できる社員は、昇進の局面を迎えたときは、白シャツを着ている。
「自分がどのように映るか」を意識するからだ。
白シャツを着ていた方が新鮮に映るだろうという思いもあるが、
むしろ、癖のある人物に映ることを避けているのかもしれない。
たしかに、昇進の場では、昇進候補者の個性は重視されるが、あまりにも癖が強いと思われるときは、敬遠される。
そんなことをできる社員は考えているのだ。
述べてきたことは、まったく本質とは関係がないことだ。
しかし、出世という現象を追うならば、
多くの場合、姿勢で選ばれているのではないだろうか。
そのことを、できる社員は知っている。
綾小路 亜也
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