「できる人」からの脱皮が、出世という現象を生む

2024.09.12更新

 

部下との関係をうまく進めるには「待つ」という動作が必要だ。しかし「待つ」という動作は難しい。ここに出世する人になれるかどうかのポイントがある。

現実は、上司は「待つ」という状態に耐え切れず、部下に「まだか?」「やったか?」「どうなった?」「いつまでにできる?」と矢継ぎ早にきく。

 

部下の仕事を待てない上司は、若いときは仕事をテキパキとさばく「できる社員」だったに違いない。

 

そんな自分の姿が頭にあるから待てないのだ。

 

なぜ出世には「待つ」という動作が必要なのか?

 

それは、上の地位に昇進するということは、自分の手ではなく、部下の手を借りなければならないことを意味しているからだ。

 

これが出世を成し遂げた姿なのだ。

 

上の地位に進めば進むほど、さまざまな部下を持つことになる。

 

それは、自分とは違ったタイプの部下を持つということであり、自分とは違った仕事の進め方をする部下も受けいれなければなならないということだ。

 

それゆえ、ここで「待つ」という動作が必要になる。

 

つまり、出世した状況から逆に考えると、部下に仕事を任せ、部下の仕事を待てる人は出世する人だと言うことができる。

 

しかし、「できる人」の延長線上にいる人は、部下に仕事を任せることもできないし、部下の仕事を待つこともできない。

 

そう考えると、「できる人」からの脱皮が出世であると言えるのではないだろうか。 

 

綾小路 亜也

 

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「できる人」からの脱皮が出世である から

この記事で「出世」という現象を締めくくりました。

 

 

 

 

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