昇進は、成果より行動を見て決められる

2021.11.28更新

 

会社は、昇進をその人の行動を基に決めている。

 

会社は、職員の行動について基準を設けている。
みなさんの会社では、その行動基準を「職能要件」と呼んだり「あるべき姿」と呼んでいると思う。

 

会社は、昇進を、その人が上位職の行動基準―職能要件を充たしているか否かを基に決めている。
このことは、みなさんも重々承知しているはずだ。

 

しかし、みなさんに知ってもらいたいことがある!

 

会社が行動基準を基に昇進を決めているのには、もう一つ大きな理由があるからだ。

 

会社は成果よりも行動を見た方が判断しやすいのだ。

 

一見、成果は数字であるから、その動かざる数字の方が判断しやすいように思えるが、数字は部署や人ごとに、いろいろな環境や要素で決まることが多い。

 

数字自体は絶対基準になるが、会社は部署や個人の数字を見るときは、その実、相対評価している。

 

しかし、行動は絶対評価だ。
それゆえ、会社は数字よりも行動を見た方が判断しやすいのではないかと考えている。

 

また、行動は、人の目に留まりやすい。

 

みなさんも、よく会社の上の人が「あいつの会議での姿勢は立派だった」とか「あいつの部下育成は見事だ」「取引先に同行したが、取引先への気の配り方はさすがだ」などと話すのを聞いていると思う。

 

人の行動の印象というものは、いつまでも人の脳裏に残るところに大きな特徴がある。

 

それゆえ、人の抜擢を考えるとき、印象に残った行動から判断していると考えるのだ。

 

綾小路 亜也

 

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