同じ職務を連続すると、勝負どころで力を発揮できない

2021.11.24更新

 

私はみなさんに、多くの部署を経験することをおすすめしている。

 

だが私の本音は、できれば職種が違う部署も経験してもらいたいと思っている。

 

現実には会社側の判断もあり、非常に難しいことだが、私がそう考えるには、強い理由がある。

 

 

それは、営業から営業など同じ職務を連続させた場合、体も疲れていると思うが、頭も切り替えができずに、いつも疲れたままでいるからだ。

 

しかし、その間に違う職種を挟むと、頭はリフレッシュされる。

 

次の職場がまた元の職務だったとしても、頭がリフレッシュしたことで、全力で打ち込めるようになる。

 

 

会社の中枢で活躍している人を見ると、その人たちは、多くの職種を経験している人たちではないだろうか。

 

逆に言えば、多くの職種を経験したから、会社の中枢にいるともいえるが、
私は、その人たちは、職種が変わることにより頭が切り替わり、それゆえ次の部署、そのまた次の部署で全力を挙げることができたからではないかとも考えている。

 

ここにも出世のカラクリがあるような気がしてならない。

 

 

会社生活では、出世の勝負どころというものがある。

 

その際、そのときの業務に集中できるかが大きな鍵となる。

 

そんなとき、体も頭も疲れたままでいると、まともに勝負などできない。

 

もちろん、同じ職務を連続していても、勝負どころで力を発揮する人もいる。
しかし、そのような人は、職務は同じでも、その部署での在席期間が比較的短いときが多い。

 

勝負どころを迎えたとき、その職場に長くいると、集中力を発揮できないことが多いからだ。
その意味でも、異動ピッチというものは重要だ。

 

私は、勝負どころでより力を発揮するために、できれば違う職種を挟んでいくことをみなさんにおすすめしたい。

 

綾小路 亜也

 

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