2024.04.05更新
ハンコは「真っすぐ」「きれいに」押したいものだが、
「きれいに」はどのようなことを言うのだろうか?
それは、印が「かすれていない」「にじんでいない」「ずれていない」「枠が欠けていない」ことだ。
こうした要素を充たし、かつ印が傾いていないとき、「真っすぐ」「きれいに」なる。
そのためには、朱肉の付け方とハンコの持ち方が大事だ。
まずは、朱肉の付け方だ。
「朱肉は、ハンコを朱肉の容器(これを印池という)の中央に持ってきて、ポンポンと軽く叩いて付ける」
このことは基本中の基本だ。
だが、これだと、外枠が欠けることもあるので、私の記事や本では「ハンコの枠を、朱肉の容器の外側から円を描くように付けていく」ことを推奨している。
(参考記事 「ハンコがかすれない朱肉の付け方と捺印マット」
https://shinyuri-souken.com/?p=38174 )
次は、ハンコの持ち方だ。
このことにも常套手段がある。
「印鑑.com」の記述を紹介すると、「人差し指を、印面の文字の真上に当てて、親指と中指の3点で支え、親指は指の腹で、中指は指の横を当てて印鑑を支える」とあり、「印鑑の尻の部分を手の腹に当てる」とある。
(参考 https://innkan.com/ )
(参考記事 「手の腹で押せば、ハンコはきれいに押せる」
https://shinyuri-souken.com/?p=38189 )
この二つをおさえれば、ハンコは「真っすぐきれいに」押せるが、問題はここからだ。
このように朱肉の付け方やハンコの持ち方に気をつけるということは、どういうことなのだろうか?
「ハンコを身構えて押している」ということにならないだろうか。
「ハンコを身構えて押している」ことを、別の表現で言うと、どういうことになるだろうか。
「丁寧に押している」とも表現できるし、「やっつけ仕事で押してはいない」とも表現できるのではないだろうか。
このことを、ハンコを見る側から言えば、「丁寧に押されている」「やっつけ仕事で押されてはいない」ということになる。
逆に、ハンコを見る方は、丁寧に押されていないハンコや、やっつけ仕事で押されているハンコも見た瞬間にわかってしまう。
それは、押されたハンコに「間」というものを感じ取れないからだ。
考えて押されたものでないことが一目瞭然だからである。
そんなことを考えると、ハンコを見る側が一番望んでいるものは「ハンコを身構えて押している」ということになる。
それはハンコを押すという本来の意味である。
そう、身構えて押されたハンコかどうかが、印象を決定づけ、信頼を左右しているのだ。
私は、長い間、ビジネスの現場にいたが、申請書や企画書、提案書を受け取ったとき、真っ先に見たのはハンコだった。
申請書や企画書、提案書を書いた人が、是が非でも承認をもらいたい、採用してもらいたいと思ったならば、ハンコを押す前に、何度も「この内容で本当にいいか」と確認するからだ。
私は、そんな気持ちが入ったハンコを目にしたとき、こちらも真剣に検討しなければならないと考えた。
いま、どの企業も「ビジネスマナー、ビジネスマナー」と言う。
形も大事だが、重要なのはその人の気持ちだ。
ハンコには、その人の本当の気持ちが表れている。
綾小路 亜也
『印象アップに踏み切れない人が、ある日突然注目を浴びるハンコの押し方』 より
関連記事:ハンコの跡にはその人の姿が表れている
ビジネスマンのハンコの押し方・持ち方
『印象アップに踏み切れない人が、ある日突然注目を浴びるハンコの押し方』
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