2020.12.27更新
ビジネスマナーの定番となっている「名刺・席次のマナー」が変わっているという記事が掲載されている。
ビジネスマナー講師篠原あかね氏によると
① 名刺交換は従来、訪ねたほうが先に名刺を差し出して、訪問を受けたほうが受け取り、その後、自分の名刺を渡すという流れで行っていたが、現在では、「同時交換」が主流になっているという。
すなわち、訪ねたほうが名乗り、受けたほうが名乗り、互いに挨拶してから、同時に名刺を渡す、ということだ。
渡す名刺は、相手持っている名刺入れの上に置くようにする。
② 名刺を複数枚渡す必要があるときは、スムーズに進行させるために、あらかじめ自分の名刺入れの下に、次に渡す名刺を準備しておく。
受け取った相手の名刺は、名刺入れのふたに挟み、次の相手と名刺交換する。
③ 応接室での席次については、長ソファーに座る場合、真ん中に身分が一番上の人が座るというのが、かっての考え方。
現在では、これが奥の席になっている。
篠原氏は、その理由を、案内されて室内にいる際、身分が上の方から入室することが多いから、それがいちばんスムーズだと言う。
金持ち父さんの『マナー』入門」から
<解説>
① 名刺交換は、かつては「先手必勝」といって、訪問したときや、お客さまを迎えたとき、とにかくお客さまより先に名刺を渡すように、ビジネスマナーの本に書かれていた。
現在は、篠原氏が述べるように同時交換が多いが、役職が高い人との名刺交換は、役職が高い人が名刺を受け取り、その名刺を確認して、自分の名刺を渡すことが多い。
一般の名刺交換で大事なものは、「間合い」だ。
互いの挨拶が終わり、「それでは、名刺交換しましょう」といった雰囲気を共有することが、とても大事だ。
そんな雰囲気があれば、同時交換か否かは、そんなにこだわる必要がなく、自然な流れに任すのがいちばんよいと思う。
② 複数の人と名刺交換する際に、そのたびに名刺入れから名刺を取り出す人がたしかにいる。
そうすると、名刺交換はスムーズに進まない。
名刺交換に入る前に、交換する人分の名刺を名刺入れのふたに挟んでおくことが大事だ。
ただし、役職の高い人は、一枚ずつ、名刺入れから取り出すことが多いことは述べておきたい。
③ 篠原氏が言うように、応接室に一番上の人から入室するにもかかわらず、その順序に座らないということは、動きとしてはたしかにおかしい。
しかし、実際のビジネスの現場では、一番上の人が真ん中に座る率と奥に座る率はほぼ半々だ。
これは、いちばん上の人の好みによることころが大きいが、改まった面談などでは、やはり、一番上の人が真ん中に座ることが多い。
その方が、収まりがいいからだ。
なお、接待の席では、一番上の人は必ず、真ん中の席に座ることにも留意いただきたい。
関連記事:同時交換ありきと考えると、思わぬ落とし穴にはまります
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