名刺の同時交換を考えてよいケースと、いけないケース

名刺交換は、同時交換が主流になりつつある。

 

同時交換にはメリットもあれば、デメリットもある。

 

同時交換ありきと考えていると、思わぬ落とし穴にはまる。

 

どのようなときに同時交換を考えるべきなのか、考えてはいけないのか、みなさんと一緒に検討していきたい。

 

 

 

 

名刺の同時交換を考えてよいケースと、いけないケース

同時交換を考えてよいケース


同時交換はどのようなときに、行われるのだろうか?

 

・複数の会社が集まって、ミーティングや会議を開催する場合


こんなケースでは、出席するメンバーがどういう人なのか、事前にわかっている。

出席者も多人数になることから、名刺を受け取ってから、渡していては、時間がかかる。

自然に同時交換になるはずだ。

 


・訪問者がどのような人か事前にわかるケース


たとえば、取引先の担当者が新任挨拶で訪問するケースや、同じ会社の人を紹介する場合だ。


こんなケースでは、双方とも「よろしく」という意味を込めて、同時交換になる。

 


・出席者に共通点があるパーティー


出席者同士が、同一団体やグループの企業に属していたり、目的を共有していたケースだ。


このようなケースでは、隣の人同士などが、親睦の意味を込めて、名刺交換するが、同時交換になることが多い。

 

 

名刺の同時交換は、取引先同士の名刺交換など、互いに身元がわかっている場合に、成り立っている。


同時交換のメリットは、互いに名刺を差し出すことから、
時間をかけずに名刺交換を完了できること、互いに「よろしく」というニュアンスがあるので、対等感や親近感が生まれることだ。

 


・同時交換を考えなければならないケース


名刺は訪問側から差し出さなければならないと、広く言われている。


訪問側は訪問先のことをわかっているが、訪問を受ける側はよくわかっていないことが多いからだ。


そのため、訪問側は、名刺を差し出し、自分がどういう人間であるか知ってもらわなければならない。


ここに、名刺交換の原点がある。

 


・取引先の上役と名刺交換するケース

 

取引先の関係者と一堂に会し、名刺交換を行うケースがある。
そんなときは、取引先の上役とも同時交換を行うことが多いはずだ。


しかし、それ以外のケースは、
まず、自分がどういう人間か知ってもらわなければならない。


そのためには、自分の名刺を差し出し、取引先の上役が確認するという動作が必要だ。


こんなケースでは、同時交換ありきと考えないことだ。

 


・取引先以外の人が訪問してきたケース


こんなケースでは、逆に、相手がどのような人がわからない。


まず、相手が差し出した名刺を見て、相手がどのような人間か判断することが必要だ。


自分も名刺を渡すか否かは、その後に、決める
ことだ。


すなわち、このようなケースでは、同時交換してはいけないのだ。


同時交換ありきと考えると、思わぬ落とし穴にはまる。

 


こう考えると、名刺交換は、名刺をお渡しする、あるいは名刺をいただくという動作が、まずあることに気づく。

けっして、同時交換が名刺交換の基本ではない。

 


・名刺を渡さない、もらわないという選択肢もある


ビジネスマナーの本に書かれていることは、取引先同士の名刺交換だ。


名刺を交換することを前提にしているから、同時交換例も紹介されているのだ。

しかし、名刺交換するか否かは、当事者の自由な意思によるものだ。


この原点は忘れないほうがよい。

 

 

ビジネスの場で、かつて、ある企業の上役が、「お役に立ちそうもありませんので」と、訪問者が差し出した名刺を戻したのを見たことがある。

 

私は驚いたが、きっと、これが実務の知恵なのだろう。

 

私自身も、名刺を渡して、後悔したことがある。
ある日、「〇〇支店ではたいへんお世話になっています。課長さん、ちょっとお時間をいただけないですか」という電話がかかってきた。

 

当時、私は管理部門にいたため、「営業でお世話になっています」という言葉に弱かった。
その人と会ってみると、「〇〇さんと、△△さん、××さんには、たいへんご贔屓にしていただいております」と、社内の人の名をズラリと挙げるではないか。
ある商品を斡旋する人だったのだ。


名刺を安易に渡すと、このように利用されるおそれがあることを、私は知った。

 

 

名刺の同時交換は親しい取引先などとは、ドンドンやっていただきたいと思う。
しかし、名刺をお渡しするということ、いただくという意味を、ぜひ考えてもらいたい。
けっして、同時交換ありきではないのだ。

 

 

名刺交換は、自分が名乗り、名刺を差し出すことに、意味が詰まっている。
それは、自分がどういう人間であるか、知ってもらうということだ。

 

 

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