2024.10.29更新
名刺を切らしたとき、ビジネスマナーの本には「後日、一筆書いて名刺を郵送する」と書かれています。しかし名刺を送ることに抵抗感はありませんか?
名刺を切らしたときの対応例をまとめました。
名刺を郵送することは、得意先の場所が離れているなら別ですが、失態をおかしたのは自分なのに、急に割り切ってしまったような感覚です。
名刺を切らしたときは、あとで名刺をお届けすれば、あるいは次回訪問のときに、お詫びして渡せば済む話だと思うのです。
気になるなら、すぐに届ければよいのです。
郵送することは正しいのか?
じつは、この問題にはビジネスの本質のようなものが詰まっています。
ビジネスには失敗がつきものです。
名刺を切らしたことも失敗の一つです。
ここで、「訪問前に名刺を確認しなかったことがいけなかった」といくら言っても始まりません。
起きてしまったことは、起きてしまったこととして対応しなければならないのです。
自分がミスをしてしまったのだから、その中で最善策を考えるべきなのです。
そう考えると、
会社に戻って、すぐに名刺を持って再訪問することが、シンプルだが最善の方法に違いありません。
当日は予定が入っているということならば、翌日届ければよいのです。
それもできないというならば、なるべく早く訪問機会を設け、持っていけばよいのです。
しかし、それすらできないというならば、その会社と二度と、こちらの方からは付きあいたくないということを意味します。
ビジネスマナーの本に書かれていることと実際のビジネス感覚とは乖離があることは、みんなわかっています。
「名刺を切らした場合、後日、一筆書いて郵送する」は、一見、正しいように思えるが、そこにはビジネス感覚はありません。
加えて言えば、すみやかに一筆書いて郵送すればまだよいが、そのことさえ遅れがちになるのが、実際のビジネスのこわさなのです。
ビジネスでトラブルを起こしている人は、みんなそのような対応をしています。
自分がミスをしたら、間髪置かずに対応する。
それがビジネスです。
基本は、訪問してお渡しすることです
上記を受け、名刺を切らしたときの対応例を次のようにまとめました。
①訪問した会社が離れていないときは、できるだけ早いうちに訪問して名刺を届ける。
間隔を空けないことがポイントです。
帰社後ただちに再訪問することが望ましいですが、遅くとも2日以内に訪問することです。
それ以上間隔を空けると、相手は「いまさら、なに?」と考えるのは必定で、失敗を上塗りしてしまいます。
②その際、アポなどいりません。いらないというよりはとってはダメです。
会社を訪問して、名刺を渡せなかった人が在席していた場合は「失礼いたしました」と言って渡します。
不在の場合は、受付に出てきた人に事情を話して渡します。
③訪問した会社が遠隔地の場合で、めったに行けないときは、
ビジネスマナーの本に倣い一筆書いて郵送するか、それをやることに違和感を覚えるとき(名刺を切らした際の相手の反応、雰囲気から考えて)はあえて名刺を送りません。
④訪問した会社が遠隔地で、しかも訪問した際にたいへんお世話になった場合は、
自分の会社近くで販売している菓子類を一緒に送付することも検討します。
重要なことは、その場の雰囲気や状況は、みなさんにしかわからないということです。
みなさんが、その場の雰囲気や状況から見て、違和感を覚えない方法を考えることができたなら、それは、限りなく正解に近いのです。
綾小路 亜也
『「出世しぐさ」のすすめ』でこの問題を取りあげています。
(「名刺を切らした場合、郵送すればいい?」)
関連記事:名刺切れはどんな時、起きる?
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