2024.04.28更新
取引先の担当者と打ち合わせをしていると、先方の部長が部屋に入ってくることがある。
そんな時、「ご無沙汰しております」と言ってしまう。
だが、部長個人には暫く会っていないが、得意先には毎日のように訪問している。
こんな時、先方の部長が入ってきたら、何というか?
どこかスッキリしない。その原因は?
こんな場合、「ご無沙汰しております」と言うことはもちろん適切だ。
「ご無沙汰しております」の「沙汰」は、消息や便りのことをいうから、
先方の部長からすれば、顔を見ない以上、生きているのか死んでいるのかもわからない。
まさに「沙汰」がないということだから、正しい使い方なのだ。
また、「しております」は謙譲語(へりくだった言葉)なので、取引先や目上の人に使っても問題はない。
だが、私はこんな場合、「ご無沙汰しております」と言うことにどこか抵抗感を持った。
「ご無沙汰しております」には、長いことコンタクトしなかったことへの謝罪の気持ちが込められているからだ。
それはそのとおりかもしれないが、部長にはめったにお目にかかれない。だが、担当者の方とは毎日のように打合せしているといった思いがあったのだ。
そして、気の小さい私は「ご無沙汰しております」と言ったら、「あまり訪問していない」といったように解釈され、シェア決定などの重要な局面で不利に働くのではないかと考えた。
そんなことから、すくっと立ち上がって「お世話になっております」と言うようにしたのだ。
「お世話になっております」
発する言葉のニュアンスと先方の受け止め方を十分に考える必要がある。
私のように「ご無沙汰しております」のニュアンスを心配するならば、
「ご無沙汰しております。担当者の〇〇さんには、たいへんお世話になっております」などと、申し添えた方がよいのだ。
ビジネスでトラブルが生じる場合は、たいがい舌足らずが多いのだ。
綾小路 亜也
㉞ 得意先の部長に、「ご無沙汰しております」と言うべきか? から抜粋
得意先の部長に「ご無沙汰しております」と言うべきか?
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