会社社会では、自分軸一辺倒では上手くいきません。一方、他人軸にシフトしずぎると、自分の望みが叶いません。自分軸と他人軸の使い分けが必要なのです。

では、どのようなとき、自分軸が必要なのでしょう?
それは、自分の将来について考えるときです。
『ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!』では、職場で重宝される人の例を取りあげています。
重宝されるということは、組織にとって、その人がいると助かるということです。
そう思われることは、とても有り難いことですが、問題は、重宝される人はどうしても在籍期間が長くなってしまうことです。
その結果、出世のタイミングを逃してしまうことが、よくあります。
組織のことを想うことは素晴らしいことですが、そんな人は自分はどんな道を歩みたいのか、自分軸で考える必要があるのです。
異動のタイミングを自分軸で考えるということです。
もう一つ、自分軸で考えなければならないことがあります。
自分の昇進についてです。
しかしサラリーマン社会では、自分の昇進を、上司に任せてしまう人が多くいます。
その結果、「力及ばず、申し訳ない」の一言で片づけられてしまう人がいます。
そうなると、手の打ちようがなくなります。
上司に期待することは、当然のことかもしれませんが、自分でも昇進に向けて努力しなければならないのです。
そうすると、仮に昇進が叶わなかったときでも、さらなるチャレンジにつながります。
昇進も、自分軸で考え、行動しなければならないのです。
(参考記事:「力及ばず申し訳ない」と言われた人が、考えることは?)
自分の将来は自分軸で
一方、徹底して他人軸で考えなければならないこともあります。
それは、人との関係です。
あなたは、次の記述をどう感じますか?
「出世した人」はさりげない「気づかい」「気くばり」ができる人であり、「振る舞い」が人とどこか違う。
また、「余裕」を感じさせる人であり、ギスギスしていないということで一致している。
(『「出世しぐさ」のすすめ』から)
おそらく、異論はないと思います。
では、「気づかい」「気くばり」はどこから来るのでしょうか?
他人軸で考えているからです。
他人軸で考えると、「してもらいたいこと」「してもらいたくないこと」がわかります。
突っ込んで言えば、相手のプライドを尊重しているということです。
ところが、私たちはそれと真逆のことをしています。
会議などで、相手の意見をこてんぱてんに叩き、すっきりしています。
そのことを、人に自慢さえしています。
しかし、その代償はあまりにも大きいです。
今の出世は、多くの人の意見を聞いて、決められるからです。
選考の場に立ったとき、反対票を入れられてしまうのです。
この点について、『「出世しぐさ」のすすめ』は次のように述べています。
彼らが昇進選考の場に立ったとき、反対票を投じる人は誰もいなかった。反対票を投じる人がいなかったことが、彼らを出世させた。
自分の将来については、自分軸で、人との関係は、徹底して他人軸で考えなければならないのです。
綾小路 亜也

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