2024.04.23更新
会食後に渡す手土産の相場はよくわからないものです。
ざっと言えば、通常の接待なら2000円~3000円の間ですが、会食した店、出席者とのバランスも大事です。
高い店で会食したならば、手土産も店に合ったものを用意しなければなりません。
役職が高い人を接待した場合は、5000円という価格を頭に置いてください。
出席者が肩のこらない相手なら2000円前後でもOKです。
また、接待を受ける側の手土産はちょっと高めがよいです。
接待を受けた店のグレードにより異なりますが、
3000円を軸にし、高級店ならそれ以上のものを用意したいところです。
なお、接待を受ける側の手土産を渡すタイミングは、会食のお礼ということで、店を出る直前がよいと思います。
すなわち玄関口で渡すのです。
もっとも接待をする側も玄関口で渡すのが通常です。
そんなことから、玄関口では、手土産の交換といったことがよく行われます。
店の方もそんな状況をよく心得ていて、玄関の上り口などに双方の手土産を置いてくれます。
つまり、接待の手土産は、接待する側も、受ける側も、店に預けておくということです。
会食の場に手土産を持って行くのは、ちょっと野暮かもしれません。
手土産は店を出る前に渡します
以上が長年接待をしたり、接待を受けたりした私の手土産観です。
ところが、ビジネスの世界にはなかなか経費感覚が研ぎ澄まされた人がいます。
「高い店で接待をしたのだから、そんな高い手土産を選んでどうする?」と言う上司はいるものです。
しかし手土産が高い、安いといっても、せいぜい1000円くらいの差でしかありません。
お店では高いお金を使い、次から次へとお酒を注文しておきながら、
1000円の差にこだわる必要はないのです。
同じようなことが、ゴルフ接待でも言えます。
ここでも、経費感覚が研ぎ澄まされた人は、
きっと「ゴルフ場に高いお金を払ったのだから、手土産はほどほどでいい」と考えるのでしょう。
手土産は気持ちです。
値段は従たるものかもしれません。
しかし、相手にだいたいの値段がわかってしまうことも事実です。
「手土産がしょぼい」と思われたら、接待自体が台無しになります。
それこそ費用対効果の面でもったいないのです。
そんなことから、接待の手土産は、料理や店、ゴルフ場に支払う金額とバランスをとることが必要です。
「できる社員」は、どうしているのでしょうか?
上司に「○千円くらいのものを用意しておきましょうか」と聞いています。
これならば、上司の考えを知ることができます。
上司は聞かれることにより、自分でも考えます。
実際、上司は「○千円くらいのものを用意してくれ。いや、△千円のものにしてくれ」と言い直すことが多いのです。
こうして考えた末、贈った手土産は、だいたい接待の内容に見合っています。
綾小路 亜也
⑲ 「できる社員」は手土産をケチらない から抜粋
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