「無礼講」で陥りやすい失敗は? ー 言っていいこと、悪いこと

2024.10.31更新

 

「無礼講」=「何でも言える」と勘違いしている人は多い。その結果、上司に絡んでしまう部下もいる。無礼講の趣旨はそういうことなのだろうか?

無礼講には「楽しくある」といった大原則がある。

絡むと、その場が楽しくなる。

無礼講の趣旨に反してしまう。

 

無礼講の場で失敗するのは、自由にものが言えるとばかりに、人に絡んでしまうときなのだ。

 

この「楽しくある」といった無礼講の原則を守れば、無礼講の場で失敗することはない。

 

ただ、この「楽しくある」といった原則に行き着くには、自分で頭を整理する必要がある。

 

無礼講は、地位や身分の違いを横におくということだ。

なぜ横に置くかといえば、宴席にまでその違いを持ち込むと、堅苦しくなってしまうからだ。

お酌や言葉に気をつけなければならなくなるということだ。

それでは、せっかくの宴席が楽しくならない。

だから「無礼講で」という言葉が出る。

 

そして地位や身分の違いを横に置けば、会話が弾むかもしれない。

思わぬ話も聞けるかもしれない。

その人の人物像や経験を聞け、楽しくなるかもしれない。

 

つまり、無礼講の目的は、楽しくあるということなのだ。

 

 

宴席では楽しくなることが大事

 

では、仕事の話はいけないかといえば、そんなことはない。

普段聞けない話だったり、貴重な経験談、自分の知らないことだった場合は、話してよかったということになる。

 

また、普段話す機会がない、役職が異なった人との交流にもつながる。

 

ただし、そこには自ずと限界がある。

しらふの時、会社や職場で言えばよいことを持ち来まれても、その場の取り扱いに窮してしまう。

批判的になったり、からまれても、対応の仕方に困ってしまう。

それらの話は、無礼講の場に合っていないのだ。

 

宴席の主催者がなぜ無礼講と言っているのか、その趣旨を汲めば、無礼講の場で失敗することはない。

 

綾小路 亜也

 

役職を超えたつながりも

 

 

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