2024.11.07更新
前任者のミスは言いづらい。ミスを公にすることで前任者を傷つけたくないからだ。一方で、前任者のミスで責任を負うのも、怒られたりするのもバカげている。
どうしたらよいのだろうか?
そんなとき、多くのサラリーマンが身につけた方法がある。
ミスがあったという事実のみを報告することだ。
ところが、事実だけを報告することはなかなか難しい。
前任者の仕事振りや、性格面までも言及してしまう。
仕事が杜撰、無責任といった内容だ。
そして、言いたいことの主体は、いつの間にかミスそのものより、前任者の仕事振り、仕事への態度に変わってしまうのだ。
その気持ちは痛いほどわかる。
自分が前任者の後始末に苦労しているのは、前任者の仕事振りや責任態度が原因と考えるからだ。
ここで感情が大きく前に出る。
しかしここに主体が移ると、話は思わぬ方向に向かう。
前任者批判、責任逃れとも受け取られかねなくなる。
ミスそのものにスポットが当たらなくなるのだ。
つい前任者の仕事振りや責任態度に言及してしまう
裏を返せば、前任者のミスを言ってよいものか悩む原因はここにある。
傷つけたくない、恨まれたくないと思うのは、前任者の仕事振りや責任態度まで触れてしまうと思うからだ。
また、引き継ぎ後は自分のこととして対応しなければならないと思う気持ちが強いから、前任者の仕事振りや責任態度が感情的に許せなくなるのだ。
ミスがあったという事実のみを報告するならば、このような気持ちは起こらない。
また、ミスそのものにスポットが当たれば、解決しなければならない問題だということを、職場の人や関係者と共有できる。
「解決」という方向が見えてくるのだ。
じつは、前任者の仕事振りや仕事に対する態度は、周囲の人はわかっている。
わかったうえで、前任者のミスにどう対応するのか見ている。
だから前任者の後始末に苦労してる自分の気持ちをわかってもらおうと思うより、ミスそのものに淡々と向かう姿勢を見せた方がよいと思う。
綾小路 亜也
ミスそのものに焦点を当て報告を
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