2024.07.15更新
サラリーマン社会で誰もが悩むのが、前任者の問題だ。前任者から引き継ぎを受け、前任者は転勤した。ところが前任者の仕事はいい加減だということがわかった。
そのため、前任者の尻拭いばかりしている。
前任者の問題はどう対応したらよいのだろう?
あなたの会社では、目標制度のことを「目標チャレンジ」と呼んでいるが、
とてもチャレンジするどころの話ではないのだ。
不明点を前任者に電話すると、「うん、それは…」と言ってごまかす。
要はやっていないのだ。
前任者の仕事は適当なのだ。
このことを課長に話すが、
課長も「そうか………」とばかり言って、まともに取り合ってくれない。
課長は取り合ってくれない
そんな前任者だが、
意外と今の職場や得意先から人気があることに気づく。
話のなかでよく前任者の名前が出るからだ。
だから、あなたは余計に腹が立つ。
こんなことは、サラリーマン社会ではよくある話だ。
仕事はめちゃくちゃだが、人への気づかいだけは天下一品という人もいるからだ。
ということは、あまり、あなたが前任者の悪口を言うと、あなたを取り囲む人はおもしろくないということではないだろうか。
あなたが前任者の悪口ばかり言うと、あなた自身が周りの人から悪口を言われかねない。
たまたま、あなたは前任者の人気を感じ取ったが、ほとんどの場合このことはわからない。
あとで、前任者はよく課長とゴルフに行っていたとか、得意先と釣りに行っていたということがわかる。
また、しばらく経ってから、職場の女性から「課長は、前任者の〇〇さんのことが可愛くて可愛くて仕方がなかったんですよ」なんていう話を聞くのだ。
前任者の人間関係はわからない
そんなことを考えると、
引継ぎを受けて間もないときは、
いろいろなことがわかるまで、冷静に待った方がよい。
時が経てば、今度は、前任者の失敗談や、足りなかったところを言う人が出てくるかもしれない。
つまり前任者の全体像というもの、人が本当のところ前任者をどう思っているか、わかるまで待った方がよいということだ。
その間、あなたは前任者のやった事実、あるいはやらなかった事実のみを上席に申告し、黙々と仕事を進めたらいい。
しかし、サラリーマン社会ではこのことがなかなかできない。
引継ぎを受けて、すぐに言いたくなる。
その結果、逆に「なんだ、今度来たアイツは、前任者の悪口ばかり言いあがって」ということになりかねない。
すると、スタートからつまずき、職場になじめなくなってしまう。
前任者のことばかり言うと、評価を下げてしまうことも
サラリーマン社会では、実際、あまり「前任者が、前任者が………」と言うと、人はいい気がしない。
こわいのは、その結果、あなた自身の評価を下げてしまうことだ。
そんな前任者のことは、たいがい、みんなは知っているのだ。わかっている。
だからあなたの気持ちはわかるが、あまり前任者のことを言わないほうがいい。
一方で、まったく逆のケースもあることを頭の隅に置いてもらいたい。
あなたが過去、活躍できたときのことを考えてもらいたい。
前任者が色々畑を耕してくれたおかげだったということはないだろうか。
そんなケースもあるのだ。
納得いかないかもしれないが、サラリーマン社会では大人になるということも必要だ。
もし、ここで取りあげたような前任者だったら、あなたの頭の中を支配されないようにすることだ。
こんなことで、評価を下げる必要などない。
綾小路 亜也
ポイント
①前任者のことを周りの人がどう見ているかがわかるまで、あまり言わない方がいい。
②あまり前任者のことを言うと、自分自身の評価を下げることがある。
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