「縁の下の力持ち」は本当に評価されないのか? ー 今、俄かに脚光が

2024.04.23更新

 

会社で、縁の下の力持ちのような存在の人はあまり評価されないできた。ところが、俄かに脚光を浴び出した。
評価の視点が組織への貢献に変わったからだ。

 

1.「縁の下の力持ち」はなぜ評価されない?

今まで評価されてきたのは、スタンドプレイヤーだ。

やはり「目立つ」存在だからだ。

 

「目立つ」という要素は、評価側も便利だった。

印象付けられた行動や成果を基に評価すればよかったからだ。

 

 

ここでビジネス書に書かれていることを振り返ってもらいたい。

詰まる所、「目立つ」人になる手法が書かれているのではないだろうか?

それが評価を得る方法だからだ。

 

 

ところが、「縁の下の力持ち」は陰で組織を支える人だから、目立つ存在ではない。

ここに「縁の下の力持ちは評価されない」と言われる大元がある。

 

 

今まで評価は、目立つか、目立たないか、印象付けられたものがあったか、なかったかで決められていた。

しかし、そんな評価のやり方でよかったかは考える必要がある。

 

そう、「縁の下の力持ちは評価されない」の根本は、評価者側の問題なのだ。

 

 

今まで評価は「目立つ」かどうかで決められていた

2.本当に貢献している人は誰か?

今、企業は生き残りをかけ必死だ。

そのためには、組織として確固たる結果を出すことが必要だ。

 

ここで「組織の結果に本当に貢献している人は誰か」という議論が生まれる。

ところが、今までの日本企業はこの点が曖昧だった。

高いパフォーマンスを上げている人が、組織に貢献していると信じ切っていた。

「本当に組織に貢献している人は誰か」に、真向かいしてこなかったのだ。

 

 

組織への貢献を考えると、俄かに「縁の下の力持ち」の存在が浮かび上がってくる。

考えてみれば、「縁の下の力持ち」は陰で組織をサポートする人だから、組織貢献専任の人ということになる。

 

この組織貢献を業務としている人たちの仕事の中身を理解し、正しく評価することが、組織の結果に直結することに、今、日本企業が気づき始めている。

 

 

組織をサポートしている人は誰か?

3.昇進では「縁の下の力持ち型」が有利に

今、「昇進基準が変わった」ことを実感しているビジネスマンは多い。

パフォーマンスだけでは昇進できなくなっているからだ。

「目立つ存在」になるでは昇進が難しくなってきているということだ。

 

実際、「えっ、あの人が昇進した!」ということが多く起きている。

「あの人が」と思うのは、その人のパフォーマンスのみに目を向けたからだ。

しかし、今、出世のツボはそこにはない。

 

 

企業は、組織に貢献できる人材かどうかで、昇進を決めている。

自身のパフォーマンスではなく、組織の人を支えながら、結果を出せる人を昇進させている。

いわば、「縁の下の力持ち型」が求められているのだ。

 

 

今の出世は「優秀」「目立つ」にないことを、

コロナ後の「たった一つの出世の掟」に書いた。

 

もし、みなさんが出世に苦戦しているというならば、いったん自分という枠をとりはずし、組織の為にどのような貢献ができるか考えてもらいたい。

 

すると、出世への道が見えてくる。

 

 

組織の人を支え、結果を出せる人が出世の道を歩む

4.継続的な貢献が大事

「縁の下の力持ちは評価されない」の大元は、評価者側にあると述べたが、

自身でも、どのような形で縁の下の力持ちになっているのか、表現することが大事だ。

 

「縁の下の力持ち」の真骨頂は継続性にある。

継続的に組織を支えていることがウリなのだ。

 

ところが、この継続性を表現しようとすると、なかなか難しい。

 

コロナ後の「たった一つの出世の掟」では、「縁の下の力持ち」になっている人の業務結果を次のように表現した。

 

地道に新卒学生の募集、販売店会議の企画と運営、販売店の指導と育成に携わっている人の記載例だ。

 

記載例①

SNSを活用した新卒学生の募集

2022年度 応募者数○○名 採用数△△名 

2021年度 応募者数○○名 採用数△△名 

2020年度 応募者数○○名 採用数△△名

 

 

記載例②

販売店会議の企画と運営

2022年度 販売店会議○○回開催 新規会員数△△社 

2021年度 販売店会議○○回開催 新規会員数△△社 

2020年度 販売店会議○○回開催 新規会員数△△社

 

 

記載例③

販売店の指導と育成

優績表彰販売店数 

2022年度○店 2021年度○店 2020年度○店

 

 

どうだろう?

重要なことは、「事実」を示すことだ。

また、継続性をうったえることだ。

「事実」と「継続性」が示されと、人は組織への貢献を認識する。

 

 

「縁の下の力持ち」はこれから、いっそう注目される。

自信をもって、組織への貢献に努めてもらいたい。

 

綾小路 亜也

 

 

継続性が「縁の下の力持ち」の真骨頂

 

 

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