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ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 新潮文庫
G.キングスレイ ウォード G.Kingsley Ward 城山 三郎 新潮社 1994-04-01 |
「礼儀正しさにまさる攻撃力はない」ー不朽の名著『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』に書かれた著者の言葉である。
カナダ人の実業家である著者は、息子が17歳のときから、会社を譲るまでの20年間、息子宛てに手紙を書き続けた。
「礼儀正しさにまさる攻撃力はない」は、15通目の手紙に書かれている。
この15通目の手紙の存在、また、すべての手紙を通し、著者の信念である「常識が実業界の戦いに携えていく最良の武器」が示されていることから、この本をビジネスマナーの原点と言う人もいる。
15通目の手紙に、マナーに対する考え方が示されているので、紹介しておきたい。
著者の言葉
「まず『ありがとう』がある。……… それには、もう一つの好ましいマナー『どういたしまして』が自動的に続く」
私たちは、最近、笑顔や「ありがとう」の効用を見直し始めている。しかし、「ありがとう」もマナーなら、「どういたしまして」もセットとしてのマナーだということを、著者は述べている。
著者の言葉
「依頼や指示の始めか終わりにただ『恐れ入ります』とか「お願いします』という言葉をつけるだけで、みんな驚くほど快く、しかも素早く、応じてくれる」
マナーの一つと言われる服装についても次のように言っている。
「その一般法則は、自分の好みではなく、君(息子)の会う人の好みに合った、あるいは合うと思われる装いをすることである」
私たちは、このことも忘れてしまっていることが多い。
洗練された服装をすること、華麗な服装をすることがマナーだと思い込んでしまっている人もいるからだ。
それは、著者の言葉を借りれば、自分の好みということになる。
その他、この15通目の手紙では、会話のマナーについても記述している。
手紙には、実業界で成功した父親が、自分の経験から学んだ人生の知恵やノウハウが書かれている。
つまり、愛する息子のために書かれた成功法則の手紙ということになる。
注目すべきは、父親は、成功のためにはマナーは武器となると考えていることである。
みなさんのなかには、「この本と似たような本を読んだことがある」と思う人がきっといる。
その本は、佐々木常夫氏の『働く君に贈る25の言葉 』『そうか、君は課長になったのか。 』ではなかっただろうか?
それらの本は、本の帯に示されているように、この本をベースにしていることは間違いない。
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