1万円起業 片手間で始めてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法
クリス・ギレボー 本田直之 飛鳥新社 2013-09-20 |
下手なビジネス書を読むよりよほど問題の核心を突いていると感じた。
冒頭記載の「共通部分の原則」は、非常に参考になる。
そこには、「あなたの情熱」と「他人の興味」の共通部分が、起業の核になることを示している。
逆に言えば、この共通部分がない領域は、いくらこちらが情熱を持っていても商売の領域にはならないことを示している。
このことは、意外とわかっているようでわかっていないことだと思う。
要は、買う相手は向こうだということである。買う相手が興味を示さない領域は商売にはならないということだと思う。
そして、本書は、人の「ニーズ」は、「あるものをより多くしたいと願い、あるものはより少なく減らしたいと願っている」ものと言っている。
増やしたいものは、お金、愛、自由、時間であり、減らしたいものはは、ストレス、 争い、葛藤、不安と図示している。
本書では、「ベネフィット」という言葉が何度も出てくるが、要は、相手が望むもの、相手の利益にならないものは売れないと言っている。
だから、ベネフィットの視点から相手が買いたいものを「売る」ということが基本原則となる。
また、本書では、その他にも我々がわかっているようでわかっていない事例を色々紹介しているが、その中で、「すばやくスタートし、反応を見てから考える」という箇所があったが、 これは、まさしくその通りだと思う。
世の中、サラリーマン社会も含めて、計画の立案に明け暮れて一向に前に進まないことが多い。
まず、やってみなければ、わからないのだ。やってみて、修正すればよいのだと思う。
このことは、ビジネスの世界では非常に大事なことと考える。
(参考)『サラリーマンの本質』 第一議題の中の「『取りかかりの早さ』こそ重要」(P43~)で同趣旨を述べている。
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