完璧でなくてもいいが、仕事は「完結」する

2024.09.28更新

 

「完璧でなくてもいい」と言いますが、仕事は「完結」することは大事です。「完結」はすっかり終わるということです。

それは、まとめ上げるということです。

このことを「結」の字が示しています。

 

ビジネスでは書類を作成しただけでは仕事は終わったことになりません。

提出してはじめて終わります。

出張もそうです。

出張を終えただけでは出張は終わっていません。書類をまとめ、報告して終わるのです。

 

 

そんなことから、ビジネスでは、自分のなかで仕事が終わっている状態が「完了」相手も仕事が終わっていると認めた状態が「完結」です。

 

 

仕事を「完結」するには、頼んだ人の視点に立って、仕事が終わったといえるのはどのような状態か考えなければなりません。

 

提出して終わるのか、報告して終わるのか、メールを送って終わるかということです。

 

 

会社社会を見渡せば、一つの仕事を完結できない人ばかりです。

 

その人たちは仕事のエンディングができないでいます。

その人たちの机の上には、提出できていない書類があちこちに散らばっています。

 

そんな状態のまま、新たな仕事に手を出します。しかし、その仕事も完結できないのです。

 

このように仕事を進める人は、一つひとつの仕事を完結していないため、トラブルを招きやすくなります。

精神的負荷も大きく、周囲の評価や信頼も低くなります。いわば出世云々(うんぬん)以前の状態になってしまうのです。

 

 

しかしこのように仕事を進める人には処方箋がありませんでした。

私はサラリーマンの本質のなかで、一つの仕事が終わる状態を「手離れ」と表現しました。

まさに自分の手から仕事が離れる瞬間をイメージしたのです。

 

「手離れ」という言葉を頭に刻み込むと、自分の手から仕事が離れる瞬間はどのような状態か、自分で考えることができます。

 

「手離れ」を意識すると、仕事は「完結」するのです。

 

綾小路 亜也

 

コロナ後の「たった一つの出世の掟」

出世で大事なこと5選 ①一つひとつの仕事を「完結」する から

 

 

「手離れ」は、NTTLS人材育成WEBの
「メンタルダウンを避けるためのデキル人の仕事術と上司の心得」
の中で紹介されています。

 

 

 

 

関連記事:手離れとは?

「手離れがいい」「手離れが悪い」とは? ー それは何を意味するのか

 

 

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