ビジネスマンの「間の取り方」は? ー 頭の中で改行を

2024.09.05更新

 

ビジネスマンは間の取り方をどう練習すればよいのだろう? とっておきの方法は、小説やビジネス書などから、改行をチェックすることだ。

間の取り方が上手い人はどうしているか?

改行した所が間を置いたところなのだ。

だから間を取るには、頭の中で改行してみることだ。

 

ほとんどの話し方の本には、間の取り方の具体例が示されていない。

私の知る限り、実例を挙げながら「間の取り方」を説明しているのは、

1956年に出版された『カーネギー話し方入門』(創元社)だ。

 

 

カーネギー話し方入門

 

そこで、小説やビジネス書の登場となる。

 

次の文章例を見てもらいたい。

解説がわかりやすいと評判の池上 彰氏の『伝える力』(PHPビジネス新書)から抜粋した。

 

「週刊こどもニュース」を制作するにあたっては、いろいろな参考書や資料を見て調べたのですが、その際、気がついたことがあります。

それは「教科書や参考書は非常にわかりにくい」ということです。

先ほどの「日銀」の説明もそうですが、ほかにもとっつきにくい説明がたくさんあります。これには愕然としました。

「国の予算」について取り上げたときのことです。

………

 

 

伝える力

 

着目したいのは、改行だ。

 

例では、

「それは『教科書や参考書は非常にわかりにくい』ということです」という文は独立している。

そして改行している。

 

なぜこの文を独立し、改行したのか?

それは、著者が気づいたことの総括だからだ。

 

話すときは、このことを言ったあと、間を置くことになる。

 

「『国の予算』について取り上げたときのことです」という文も独立し、言い終わったあと改行している。

 

具体例の説明に移る前に、どの例の説明なのかハッキリさせるために、間を置いたのだ。

 

 

 

池上氏は言葉に出しながら、文章を書いていると思われるから、間を置くときは改行していると思われる。

 

そう、人が書いた文章から改行をチェックしていけば、間のとり方、一気に説明する部分とそうでない部分の違いがわかる。

 

しかもその文章を書いているのは、その件について考え抜いた人だ。

参考にしない手はない。

 

 

あなたには、「あっ、ここは一行まるまる使ったぞ」「ここで改行したぞ」などと感じ取った箇所があれば、

本にマークしてもらいたい。

 

実際に話すときは、その箇所で、頭で改行するのだ。

すると、発せられた言葉は、間が取れているはずだ。

 

 

本から改行をチェックする

 

こんなことを続けていけば、あなたの話に間と緩急が生まれる。

話が格段にわかりやすくなるはずだ。

 

言葉巧みなエリート社員に対抗するために、考えたことだ。

 

綾小路 亜也

 

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頭で改行すれば、間と緩急をつけられる から抜粋

 

 

 

 

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