2024.10.20更新
ビジネスマンは間の取り方をどう練習すればよいのだろう? とっておきの方法は、小説やビジネス書などから、改行をチェックすることだ。
間の取り方が上手い人はどうしているか?
改行した所が間を置いたところなのだ。
だから間を取るには、頭の中で改行してみることだ。
ほとんどの話し方の本には、間の取り方の具体例が示されていない。
私の知る限り、実例を挙げながら「間の取り方」を説明しているのは、
1956年に出版された『カーネギー話し方入門』(創元社)だ。
そこで、小説やビジネス書の登場となる。
次の文章例を見てもらいたい。
解説がわかりやすいと評判の池上 彰氏の『伝える力』(PHPビジネス新書)から抜粋した。
「週刊こどもニュース」を制作するにあたっては、いろいろな参考書や資料を見て調べたのですが、その際、気がついたことがあります。
それは「教科書や参考書は非常にわかりにくい」ということです。
先ほどの「日銀」の説明もそうですが、ほかにもとっつきにくい説明がたくさんあります。これには愕然としました。
「国の予算」について取り上げたときのことです。
………
『伝える力』
着目したいのは、改行だ。
例では、
「それは『教科書や参考書は非常にわかりにくい』ということです」という文は独立している。
そして改行している。
なぜこの文を独立し、改行したのか?
それは、著者が気づいたことの総括だからだ。
話すときは、このことを言ったあと、間を置くことになる。
「『国の予算』について取り上げたときのことです」という文も独立し、言い終わったあと改行している。
具体例の説明に移る前に、どの例の説明なのかハッキリさせるために、間を置いたのだ。
池上氏は言葉に出しながら、文章を書いていると思われるから、間を置くときは改行していると思われる。
そう、人が書いた文章から改行をチェックしていけば、間のとり方、一気に説明する部分とそうでない部分の違いがわかる。
しかもその文章を書いているのは、その件について考え抜いた人だ。
参考にしない手はない。
あなたには、「あっ、ここは一行まるまる使ったぞ」「ここで改行したぞ」などと感じ取った箇所があれば、
本にマークしてもらいたい。
実際に話すときは、その箇所で、頭で改行するのだ。
すると、発せられた言葉は、間が取れているはずだ。
本から改行をチェックする
こんなことを続けていけば、あなたの話に間と緩急が生まれる。
話が格段にわかりやすくなるはずだ。
言葉巧みなエリート社員に対抗するために、考えたことだ。
綾小路 亜也
頭で改行すれば、間と緩急をつけられる から抜粋
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