「なぜ上司はせっかちなのか」を理解する

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2018.08.05記事を更新しました。

「なぜ上司はせっかちなのか」を理解する

「ビジネスマンの守る技術④」

 

あなたは、こんな場面を経験しているはずだ。
上司に呼ばれ、「あれ、どうなった?」と聞かれる。
あなたは「えっ?」と思う。「まだ頼まれてから一週間も経っていないではないか」と心で反論する。
そこで、「まだ、できていません」と答える。
上司は「そうか、よろしくな」と言うが、その顔には不満が表れている。
あなたは、上司の不満げな顔にも腹が立つ。「まったく理不尽なことを言う」と憤り席に戻る。

 

これがサラリーマン社会なのである。これがビジネスの現場なのだ。
ビジネスの現場では、いつ答案用紙の提出を求められてもおかしくないのである。
ここが学生時代と大きく違うところだ。
学生時代は、答案用紙提出のリミットが決められていた。その期限内に答案用紙を提出すればよかった。
ところが、サラリーマン社会では、その答案用紙提出を突如として求められることがある。
このことは理解するためには、「なぜ上司はせっかちなのか」を理解する必要がある。

 

なぜ、上司はせっかちなのだろうか?
それは、上司は、あなたより広範囲な責任を負っているからだ。
広範囲な責任を負っているということは、あなたよりやるべきことや課題も多い。
また、組織のトラブルも一手に引き受けている。
そんなやるべきことや課題、トラブル対応がたえず同時並行で進んでいるということになる。
そうすると、もしあなたが上司だったら、どう考えるだろうか?
きっと、「同時にさまざまな問題に関わっていられない。早く一つのことにカタをつけたい」と思うようになるのではないか。
だから、せっかちになるのだ。
その結果、あなたに「あれ、どうなった?」「あれ、まだか?」と聞く。
重要なことは、上司の思いが「早く一つのことにカタをつけたい」にあるということは、上司の評価ポイントもここにあるということである。

 

それでは、こうした上司の要望に対して、どう応えたらよいだろうか?
いままでの学習により、あなたはすでに「すぐやる」「まずやる」という意味がわかったと思う。
しかし、あなたは、きっと心の中で「たしかに『すぐやる』とことにより、上司の『あれ、どうなった?』には答えられるけれど、上司は『調べてレポートを書いてくれ』とか、『こんな資料作っておいてくれ』ともっと内容的なことも言っているではないか」と思っている。

 

内容的なことまで求められた場合もコツがあるのだ。
もちろん、いままでの学習のとおり、「早く着手する」ということは大前提となる。
そのうえで、「まずは形を作り上げる」というコツが必要になるのだ。
そのコツは、どの断面で切られても、「一定の答え」が言えるというイメージであり対処法である。
この「一定の答えを言える」というのがキーフレーズだ。
そのコツは、まずは、あまり内容にこだわらないということである。
さきほどのレポートや資料作成の場合も、最初から「どういう内容にするか」など考えないことだ。
それよりも、まずは書いてみることだ。
頭にあることを書き出して、形にしてみることだ。
この書き出す、形にするということがきわめて重要なのである。
書いているうちに、いろいろなことが頭を巡ってくる。ここで、もうちょっと調べなければならないものが浮かんでくるし、骨組みも見えてくる。
書きだしてみたからわかることなのだ。
ここから肉付けが始まる。
結果として、そう考え、実行した方が、最初から「あれやこれや」と考えるより早く作れる場合が多い。
ここで注意したい点は、その作業の足跡を残しておくということだ。
これが、形なのである。いつ提出を求められても答えられる形なのだ。

 

そんなときに、あなたは上司から呼ばれる。
「あれ、どうなった?」と聞かれる。
あなたは、堂々と作りかけの資料を見せればいい。
上司は、その資料を読む。「ふむふむ。うーん、ここのところいま一つだな。もっと肉付けしてくれよ」とか、「うーん。ここまでできているのか。もうちょっとペースを上げて完成してくれよ」とか、話は内容的なものに、より具体的なものに移っていく。
そのとき、あなたは上司の顔を見てもらいたい。そこには安心感と満足感が表れている。

 

このことは、別に資料作成の話だけではない。営業でも同じである。
まずは、やってみる。やったことを積み重ねて、自分がやったことの形を作り上げればいいのである。
この「形を作り上げる」ということを、頭の中に入れておくとよいと思う。

 

 

ポイント
①ビジネスの現場では学生時代と異なり、いつ答案用紙の提出を求められるかわからない。
②最初からあまり内容にこだわらず、作業や行動の足跡を残しておくことが重要である。
これが「形を作る」ということである。

 

 

 

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