お詫び訪問で、お茶を飲む光景はおかしい

2018.11.11更新

お詫び訪問でお茶を飲んでいいものか、その場で迷うはずだ。
茶碗をじっと見つめていても答えは出ない。
ビジネスマナーで迷ったときにはコツがあるのだ。
自分がいる光景を、映画のようにカメラのレンズを引いて見ることだ。
そうすると、空間の中にいる自分が見えてくる。
空間の中の自分が見えてくると、お詫びにお伺いしたのに応接間でお茶を飲む姿は、やはりおかしいということに気づく。

 

お詫び訪問の際に出されたお茶について、場面を再現しながら考えていこう。
お客さまのところにお詫びにいくと、たいてい応接室に案内されお茶が出る。
こんなときは、待たされるものだ。
しばらくして、お客さまが現れる。
そのとき、お茶が減っていると、お客さまはすぐに目にとまるはずだ。
飲むために出されたお茶なのに不思議な話だ。
だが、ここは理屈の世界ではないのだ。
お客さまは減ったお茶を見て、「神妙な顔をしているが、きっと違うことを考えていたのだろう」と想像する。
じつは、このことは当たっている。お詫びのことだけを考えていたならば、お茶に手をつけることなどないからだ。
お客さまは応接間に入った途端、目で真実を悟ってしまうのだ。

 

お客さまが席につくと、お詫びを申し上げる場面となる。
なぜこのようなことが起きてしまったのか、原因を話し対応策をお話しする。
この時点では、お客さまは納得していないから質問が出る。
質問に答えると、またお客さまから質問が出る。その繰り返しだ。こうした時間は長くなる。
そのとき、話の合間についお茶に手を出したとしよう。
ここもカメラのレンズを引いて見てみよう。
それは、お詫びの光景ではなく、説明の光景になる。

 

ビジネスマナーの本には、お詫びする際のスキルがいっぱい書かれている。
そんなスキルも大事かもしれないが、問題はそのスキルがその場の雰囲気、光景に合っているかということだ。
ビジネスでの失敗は、たいがいその場の雰囲気、光景に合っていないから起きる。
典型例は、お詫び訪問で派手な色のネクタイやシャツなどを身につけている人だ。
その人たちは、人の目、その場の光景といったものを考えていない人だ。
目から入る情報を軽視している。
目から入る情報を軽視しているということは、お詫びする気持ちなどないのだ。

 

 

それでは、お客さまから、お茶を強くすすめられたときはどうすればいいのだろうか?
「お茶をいただく立場にないのですが」とひと言述べ、お茶をいただいたほうがいいと思う。
目的はお詫びだから、ここで押し問答をすることもおかしいからである。

 

 

自分の姿をカメラのレンズを引くように、俯瞰してイメージできるかに出世の道がかかっていると言っても過言ではない。

 

綾小路亜也

 

2019年新春発売予定の
『「出世しぐさ」のすすめ』から

 

 

 

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