2024.05.01更新
「出されたお茶は全部飲みなさい」と教わらなかっただろうか? 一方で「7~8割飲んだらやめておくのが訪問客としての気遣い」と書いている本もある。
飲み干してはいけないと言っているのだ。
その理由を「お替わりを催促しているようで相手に気を遣わせる」という。
(『DVDで学ぶ!できる人のビジネスマナー』から)
両方一理あるが、出されたお茶のマナーをどう考えたらよいだろうか?
出されたお茶を全部飲んだときの見た目も考えた方がよいと思う。
お茶を飲み干してしまうと、カラカラに乾いた茶碗の底にお茶の葉がうっすらと沈殿したように残る。
見た目、きれいではない。
飲んだ方がそう思うくらいだから、後片づけする人も、瞬間、そんな不快感を味わうはずだ。
茶碗を洗うとき人も、お茶が少し残っていた方が不快感が少しは和らげぐと思うのだ。
そんなこともあるから、出されたお茶を飲むときは、8割飲んで2割くらいを残した方がいい。
つまり、飲み物は、飲み干すより、少し残す方がよいということだ。
人は、相手が飲んだり、食べたりする様子をよく見ている。
飲んだり、食べたりしたあとの状態も見ている。
人の気持ちの中には、潜在的にその人の本当の姿を見たいという願望のようなものがあるのだと思う。
そんな観察は意外に核心を突いている。
私たちは、親からしつけを受けた。
食べ方についてもしつけを受けたが、食べたあとも「まあ、こんなに散らかしてしまって」などと怒られた。
じつは、しつけは礼儀作法なのだ。
そうしたことを考えると、人は、親から教えてもらった礼儀作法を見ているということになる。
たしかに、その人が育った環境といったものがわかりそうだ。
飲み方、食べ方の見た目の差がいちばん出るのは、接待の席だ。
接待の席では次の料理が運ばれてくる間、お酒も指しつ指されつとなり場もくずれていく。
そんなとき、驚くことは、どこまでもきれいに食べる人と、そうでない人と二手に分かれることだ。
和食の食べ方はマナーの本に譲るとしても、最低限、魚など自分が食べ終えたものは皿の隅に寄せておくこと、箸はいつも箸立てに戻しておくことが必要だ。
そんな動作が自然な「しぐさ」になっていることが重要だ。
人は、なんだかんだ言っても見た目を気にするから、見た目はいいに越したことはない。
あなたが昇進候補となった場合、会社も上司もあなたの体を見回すように全体像を思い浮かべる。
この全体像には、もちろん、服装、清潔さなどの見た目が入っている。
同時に、どこに出しても恥ずかしい人間かどうかという観点でも見ている。
そんなとき、飲み方、食べ方などは、印象に残りやすいのだ。
綾小路 亜也
出されたお茶は、8割飲んで2割を残す から
イメージとしてはもう少し飲んだ状態か
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