人はあなたの休みなど気にしてはいない

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サラリーマンの嫌なことに「休み明け」がある。
これが、正月休み明けやゴールデンウイーク明け、あるいは連休明けの場合は、出勤した際に、「ああ、また会社が始まっちゃたね」という苦笑いにも似た共通項がある。
ところが、自分だけ休んで出勤した場合は、感じ取る空気が全然違う。
何かみんなの視線や態度によそよそしさを感じる。
その態度に、「昨日は職場は大変だったんだよ」とか「色々なことがあってね」という言葉が背中に書いてあるように感じられる。
これが1日ならまだしも、体調を崩したり、家の用事で2-3日も休んだ場合は、もっともっとそんな感じを覚えるはずだ。

 

そして、なかなか職場の空気に溶け込めない自分がいる。
結論から言うと、そういう空気は完全に0かといえば正直0ではないが、あなたが感じているほどのものでもない。
これは、私のサラリーマン経験から言えることだ。

 

さて、なぜここでこの話題を切り出したかというと、現実に悩むサラリーマンにとっては、こんなことがとても大きく感じられる。
そして、職場のこんな空気を予期できるから、益々会社に行く足が重くなって、また休んでしまうということが起きる。
また休んでしまうから、さらに会社に行きにくくなる。
こんな構図で、悩みは拡大していくことも多いのではないだろうか。
私にも経験があることなので、この問題を取り上げた。

 

もし、みなさんが、こんなことに悩んでいるとしたら、是非、次のことを参考にしてもらいたい。
一つは、誰でもそんな感じを持つということだ。
こんな感情は、役職に関係なく等しくみんなに襲ってくる。
例えば、あなたが「課長や部長だったらそんな感じを覚えないだろうな」と思っているとしたら、違う。
課長や部長は、「みんなが一生懸命働いているのに、休んじまったな」と、きっと思っている。
多分、役員でも、社長でもそんなきまり悪い朝を迎えているはずだ。

 

もう一つは、あなたが気にするほど、人は気にしていない。
最初はぎこちないが、仕事を始めているうちにすぐにまた職場の雰囲気に溶け込むということもよくあるではないか。
きっと、みなさんもそんな経験を持っているはずだ。
ここは器用に自分から情報発信して、職場の空気に馴染んでもらいたい。

 

さらに付け加えるとしたならば、あなたは自分が休みを取ったことを気にしているかもしれないが、あなた以外の人も結構休みを取っているということにも気づいてもらいたい。

 

しかし、サラリーマン社会には、こんな休みをとることにも器用な人とそうでない人がいる。
器用な人は、休み明けにこんな会話をしていないだろうか。
「いやー、まいっちゃたよ。一昨日、家に帰ってちょっと体がゾクゾクするから体温計で測ってみたら38度5分もあってさ。びっくりしちゃったよ」と、明るく周囲に話している。
私もそうだが、なかなか普通はこの人のように話せないが、こんなことを話してみたらどうだろうか。
家の用事だったら、「姪の結婚式が土曜日に軽井沢であって疲れちゃったよ。疲れが抜けないので、悪いけど昨日休ませてもらったよ」と話せたならば、きっと違う展開になるだろう。
人は、「そう、最近、軽井沢で結婚式挙げる人って多いよな。大変だったな。そうそう、そうした場合は、休むことだよ」と答えてくれるかもしれないし、「俺も、この間そうだったんだよ。おまえ新幹線で行ったんだろ。新幹線も混んでいただろ」と、むしろ話が弾むかもしれないのである。

 

ここまで器用でなくてもよいが、是非、自分から情報発信を試みてもらいたい。
もう一つおすすめしたいのは、「宣言型休暇」である。
「オレ、来月の10日の月曜日休むからな」と早々と宣言してしまうのである。
その日に、家でゆっくりくつろぐもよし、家族サービスに徹するもよし、土日に旅行に行き、月曜日は家でゆっくりするのもよし、自分の好きなように使ってもらいたい。
こんな「宣言型休暇」の場合は、周りも早々と知っているので、休暇中も「いまごろ、みんな何やっているのか」と考えることもないし、休み明けもかなりスッキリしたものとなる。

 

問題を本題に戻そう。
日本のサラリーマンは、みな真面目である。真面目が故に悩むことも非常に多い。
体が疲れていても、毎朝会社に向かい、そこで働き、そしてまた家に戻るということで安心感を覚えている。
だから休みをとることに不安になる。

 

実は、『サラリーマンの本質』の原タイトルは、「月曜日の朝、重くならないために」だった。
毎週のように襲う月曜日の朝。
どうしたら、気が重くならないで会社に迎えるかが、出発点であった。
私は、「あれもやらなけれなならない。これもやらなければならない」という仕事上のプレッシャーも大きいのではないかと考えた。そればかりでなく、職場の人間関係、特に「自分がよく思われたい」と思う気持ちも存在するのではないかと考えた。

 

そのことから、『サラリーマンの本質』では、冒頭の第一議題、第二議題で、「仕事の進め方」を記載した。そして、終章において、サラリーマンの精神的部分の負担を軽減するために、「自分の違った道を考える」「『よく思われたい』と思わない」「『よかった』と思う」を記載した。

 

本題の「人はあなたの休みなど気にしてはいない」と関係するのは、「『よく思われたい』と思わない」ではないかと考える。
『サラリーマンの本質』にも記載したが、「いっそ、よく思われたいと思わない」ことも必要ではないかと思っている。

 

サラリーマンの悩みは、誰しも同じ経験をしてきた道でもある。
決してあなただけが感じていることと考えないで、頑張ってもらいたい。

 

 

 

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