人の体に触れないこともマナー:日本人が忘れがちなこと

2024.01.27更新

 

日本は世界に誇る礼節を重んじる国だ。

しかし、そんな日本人が無頓着なことがある。

人の体に自分の体や荷物を当てても、何とも思わないこと

 

 

このことは、日本の通勤・通学状況とも密接に関係がある。

 

満員電車の中で、人に自分の体や荷物を当てないことなど不可能だし、混雑した駅構内でも、自分の体や荷物が人に当たってしまうことが多いからだ。

 

だが、そんな状況でないときも、人の体に自分の体や荷物を当てているのではないだろうか?

 

 

先日、電車に座っていると、隣に座った若い女性がスマホに夢中になっていた。


スマホを横にしているということは、ゲームかなにかをやっていたのだろう。

スマホを横にし操作しているため、女性の肘が張り、たえず私の横腹に当たった。

その女性はそんなことに気がつく素振りも見せなかった。

 

これは、当てたというよりも、触れていると言った方が正確だが、日本人は当てることに無頓着だから、人に触れることも気にしない。

 

 

 

日本人は、通勤・通学の状態や、駅の混雑などの影響からか、人に当たる、触れるに慣れっこになっており、感覚がマヒしているのだと思う。

 

この日本人の感覚に、外国の人はたいへん違和感をもつ。

 

 

ちょっと前の話になるが、東京在住40年の「CBSドキュメント」のキャスターを務めたピーター・バラカンさんの日本人ビジネスパーソンの残念ポイントchecklistの記事が紹介されていた。

 

そこで、バラカンさんは、(日本人は)「電車の中や人混みなど、混雑した場所で人にぶつかっても何も言わないことが多い」(『日経ビジネス[アソシエ]2015年4月号』)と驚いている。

こんな場合、外国では、すぐに「I’m sorry」と言うが、日本人の感覚はマヒしている。

 

 

日本人の感覚に、外国の人は違和感をもつ

 

日本人のこの当てる、触れるを直すのはなかなか大変だ。

老若男女問わず、感覚がマヒしているからであり、そんなことはマナーに反すると思ってもいないからだ。

 

 

人に触れられて、不快に思う人は必ずいる。

それは電車の中でのヘッドフォンからの音漏れが人を不快にするのと、何ら変わらない。

人の体に直接触れることを考えれば、それ以上に嫌なことだ。

日本人は、まずこの感覚を知る必要があると思う。

 

 

1964年の東京オリンピックでは、日本が初めて世界からお客さまを迎えるということで、国中を挙げて準備をした。

街をきれいにと、ゴミ捨て用のポリバケツが生まれたのはこの頃だ。

 

 

今の日本に求められるものは、

人に当たる、人に触れるという行為が極力生じないように努力することだ。

仮にそんな事態になった場合は、すぐに謝ることである。

 

綾小路 亜也

 

 

 

 

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