名刺入れは上着の内ポケットに入れておくのが、本当にビジネスマナーなのか?

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2018.06.10に記事を更新しました。

名刺入れは上着の内ポケットに入れておくのが、本当にビジネスマナーなのか?

みなさんは、名刺入れは上着の内ポケットに入れておくのが、ビジネスマナーなのをご存じだろうか?

 

私は、このことが本当にビジネスマナーなのか、ずっと疑問を持ち続けてきた。
理由が不明確だからだ。
また、私は長くビジネスの現場にいるが、上着の内ポケットから名刺入れを取り出した人の記憶がない。

 

だが、ビジネスマナーを扱っているサイトの記事を見ると、たしかに、そんな記述がある。

 

「男性はズボンのポケットに名刺を入れないで、ワイシャツの胸ポケットが、あるいは背広の内ポケットにいれる」(ビジネスポータルサイト アクシア)

「男性なら、スーツの内ポケットに名刺入れを入れておけば、スマートに名刺交換へ進めます。」(Tap biz)

Hatena&Styleにも、かつて「基本的には上着の内ポケットに用意しておく。名刺は腰より下で出し入れしてはいけない。尻ポケットから名刺入れを取り出したりするようなことはぜったいにNG」と書かれていた。

 

 

問題は、その理由である。
Hatena&Styleの記事には理由らしきことが書いてあるが、「名刺は腰より下で出し入れしてはいけない」は直接、内ポケット収納の理由には結びつかない。
名刺入れを尻ポケットから取り出すことはNGに決まっているが、この理由だとサイドポケットに入れておけばよいことになる。

 

ビジネスポータルサイト アクシアの記事には内ポケット収納の理由記載がない。
それに、ワイシャツの胸ポケット収納もすすめているが、 ワイシャツは下着としての位置づけであることを説いたのは、他ならぬビジネスマナーの専門家ではなかっただろうか。
そして、ワイシャツのポケットに入れておくと、名刺入れに体温がこもるし、場合によっては汗で湿ったり、臭いもつくので、私はおすすめできない。

 

ビジネスマナーのほとんどの本には、なぜか、このことについて記載がない。
ビジネスマナーの著者たちがこのマナーを知らないはずはなく、理由が不明確ゆえに避けているのではないかと思えてしまう。

 

そんなビジネスマナーの本の中で、私が知る限り、このことについて記述している本が一冊だけある。
その本には「男性はジャケットの内ポケットに、女性はバッグに名刺入れを入れ、すぐに取り出せるように準備しておきます。男性で、ジャケットのサイドポケットやパンツのポケットに名刺入れを入れている人がいますが、マナー違反なのでやめましょう」と書かれている。(『DVDで学ぶ!できる人のビジネスマナー 』西東社)

 

そして、付属のDVDの中に、まさに背広の内ポケットから名刺入れを取り出すシーンがある。
「上着の内ポケットから出す!」とテロップまで流れている。

 

名刺入れを内ポケットに入れておくことは、名刺を大事に取り扱うという意味もあるが、実は服装術から来ている。
最近発行された『一流に見える服装術 センスに関係なく「最適な服」が選べるスーツスタイルの教科書』(たかぎ こういち 日本実業出版社)にも、「内側のポケットに入れるのは財布、名刺入れ、薄い手帳、ペンなど本来の入る物を収める」とはっきりと書かれていた。
たかぎ氏は「スーツの上着の表側に付くポケットは、本来は飾り」と断ったうえで、「スーツのポケットを小物入れ代わりにすると、スーツ本来のシルエットを壊し、かつ相手に無神経な印象を与えてしまいます。スーツのポケットは最小限の物を入れるようにとどめましょう」と注意を与えている。

 

つまり、上着の外ポケットは「飾り」ということから来ているが、それならば、そう理由をはっきりと述べてもらいたかったが、私は、名刺入れを上着の内ポケットに入れておくというビジネスマナーは改めるべきと思っている。

 

初対面の相手を前に、上着の内側に手を入れるという行為は、相手を非常に不安にさせるからだ。
相手のわからないものが出てくる。極論するとピストルが出てくる可能性だってある。外国の人ならそんな瞬間はおそろしくてたまらないはずだ。
グローバル時代にあって、外国の人を相手にとても通用するビジネスマナーとは思えない。
だが、不思議なことにビジネスマナーには訪問者を先導する際などに、手のひらを上に向け「こちらです」と示すマナーがある。 それは「何も武器を持っていません」というサインである。このマナーと名刺入れを内ポケットから出すマナーとは、矛盾しているではないか。
マナーを符合するためにも、名刺入れ収納のビジネスマナーは改めるべきと考える。

 

また、上着の内ポケットに入れておくと、名刺入れに体温がこもる。汗などで湿り、臭いがつくこともあるので、相手を不快にさせる可能性がある。

 

私はこの問題を長く研究してきたので、私の見解を述べる。

 

①相手との名刺交換の場になって、名刺入れを上着から取り出すようではビジネスパーソンとして失格である。
名刺交換はスムーズに行うことが重要であり、名刺入れを取り出す動作が加わると、その間相手を待たせることになる。名刺交換に移る前に、名刺入れは上着やバッグから取り出しておく。

 

②名刺入れは上着のサイドポケットに収納しておく。
ただし、そのポケットには名刺入れ以外のものは入れない。
名刺入れを入れているポケットに、スマホや定期券などを入れておくと、名刺を丁寧に扱っているとは言えないし、実際、名刺が傷む原因にもなる。
ハンカチも名刺入れを湿らせたり、臭いをつける原因にもなるので入れない。

また、名刺れ以外の物をポケットに詰め込んでおくと、スーツの型もくずれるし、相手にだらしない印象と不快感を与える。

 

③サイドポケットにフラップがある上着を着用し、外では、かならずフラップを閉めておく。
大切な名刺入れのずり落ち防止と、雨やほこりなどから守り、臭いがつかないようにするためである。

 

綾小路亜也

 

 

 

 

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