仕事が来る人の条件② 「まだやっているのか?」と言われない人

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「ビジネスマンの生き抜く技術⑩」

 

前回、仕事が来る人の条件として「あれどうなった?」と言われないことを取り上げた。
「あれどうなった?」と言われないことは、仕事が来るための最初の関門であると言える。

 

続いての関門は、今回取り上げる「まだやっているのか?」と言われないことである。
上司や顧客から、この「まだやっているのか?」を言われると、これまた、仕事が来ることはない。
ところが、この「まだやっているのか?」は、言われる方も、ピンと来る人とそうでない人がいる。
それを、今回、考えていきたい。

 

「まだやっているのか?」と言われるシチュエーションは、こんなことが多いのではないだろうか?
あなたは、上司から依頼されたことを一生懸命やっている。そこに、上司がやってくる。そして、上司はあなたの一生懸命やっている姿を見て、「まだやっているのか?」と言うのである。

 

ここで、問題になるのは、上司の「まだやっているのか?」の解釈である。
「おう、おう、一生懸命やっているな。ご苦労さん、ご苦労さん」という意味では決してない! ということである。
ここを、「大変だね。ご苦労さん」と解釈してしまう人もけっこう多いので、「まだやっているのか?」を仕事が来る人の条件の2番目に取り上げたのである。

 

それでは、上司の「まだやっているのか?」の意味は、どういうことなのだろうか?
それは、端的に言うと、「いい加減に早く終わらせろよ」という意味である。
「サッサと済ませてくれよ」という意味である。
それも、「こんなに時間をかけて………」とイライラ感が募った言葉なのである。
そして、上司は、様子を探りにあなたのところにやってきたと考えるべきなのである。

 

きっと、上司の腹の中にあるのは、「こいつに頼むんじゃなかった」という思いである。
ここで私たちが肝に銘じなければならないことは、上司はせっかちだということである。
また、同じように顧客もせっかちだということである。
それは、みなさんが、客側に立ったときのことを考えれば、よくわかると思うのである。
みなさんは、レストランで注文した料理がなかなか運ばれてこないと、すかさず店員に催促を入れたり、宅配ピザを頼んだときも、少しでも配達時刻を過ぎると、電話をかけているのではないだろうか。
詰まる所、頼む側はたえず、せっかちになるということである。

 

さて、ここで重要なのは、「まだやっているのか?」と言われる人の仕事の進め方である。
私は、「まだやっているのか?」と言われる人の仕事の進め方は、丁寧で慎重だと思うのである。
丁寧で慎重なことは、もちろん尊重されることだが、それよりも、依頼側がスピードを求めたときに「まだやっているのか?」と言う言葉を吐かれると思うのである。
つまり、依頼側は、「とにかく、早く済ませてもらいたい」と思っているときに、自分のペースで、丁寧に仕事を進めている人を見ると、苛立つのである。

 

そして、このことは、ビジネスマンの仕事の進め方全般に関わる問題だと思うのである。
みなさんは、よくこんな言葉を聞いたことがないだろうか?
「期限遅れの100点より、期限内の60点」
この点は、ライフネット生命社長岩瀬大輔氏が、著書『入社1年目の教科書』の中で、仕事における3つの原則の中の1つとしている。
3つの原則 ①頼まれたことは、必ずやりきる ②50点で構わないから早く出せ ③つまらない仕事はない
(参考:『入社1年目の教科書』私の書評 http://goo.gl/BWvBkd )
また、私の本のレビュアーの方も、それこそ「期限遅れの100点より、期限厳守の60点(できれば70点)」ということを引き合いに出している。
(参考:レビュアーページ http://amzn.to/1kkJaFa

 

つまり、頼まれたことは早くやる! 早く出す! ということが実務者感覚なのである。
そして、私はみなさんに、次のことをアドバイスしたいと思っている。
それは、仕事の進め方に対するアドバイスである。
みなさんが、下記のことを参考にしていただければ、絶対に、人より頭一つ、二つ出ると思うのである。

 

①完璧主義より完結主義をめざす

 

もちろん、完璧をめざすことは素晴らしいことだが、完璧をめざすと、どうしても時間がかかってしまう。
例えば、報告書作成一つをとっても、完璧を期そうと思うと、文字ずれ、レイアウト、表現など細部のことが気になって仕方がなくなる。
その結果、果てしない残業への道に入ってしまう。
しかし、多くの場合、依頼主は速さを求めているのである。
私は、ビジネスマンの仕事の進め方は、それよりは、「早く形を作りあげて、さっさと提出する」ことが重要だと思うのである。
それを、私は「完結主義」という言葉で表現している。

 

②「手離れ」を早く

 

仕事が完結する状態を表現する言葉である。
この「手離れ」をいう言葉も、私が考えた言葉である。文字通り、みなさんの手から、一つの仕事が離れていく瞬間を表す言葉である。
だから、「手放れ」ではなく、「手離れ」ということになる。
「この仕事とは、もうおさらばですよ」という感覚である。

 

みなさんが、この「完璧主義より完結主義をめざす」、そして「手離れ」を早く という感覚をつかめば、仕事は向こうの方からやってくる。
それは、依頼主から見れば、「早く、形に仕上げてくれる人」だからである。

 

(参考:『サラリーマンの本質』 第1議題 3.「手離れ」を早く )

 

 

 

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