2025.10.14更新
サラリーマン社会で悩むのが、前任者の問題です。あなたは前任者から引き継ぎを受け、前任者は転勤しました。ところが前任者の仕事はいい加減だったのです。
そのため、あなたは前任者の尻拭いばかりしています。
あなたの会社では、目標制度のことを「目標チャレンジ」と呼んでいますが、とてもチャレンジできる状態ではないのです。
不明点を前任者に電話すると、「うん、それは…」と言ってごまかします。
要はやっていないのです。適当なのです。
このことを課長に話すと、課長も「そうか………」と言って、まともに取り合ってくれません。
課長は取り合ってくれない
そんな前任者ですが、意外と上司や職場の人、取引先から人気があることに、気づきます。
話のなかでよく前任者の名前が出るからです。
だから、あなたは余計に腹が立つのです。
こんなことは、サラリーマン社会ではよくある話です。
仕事はめちゃくちゃだが、人への気づかいだけは天下一品という人もいるからです。
ということは、あまり前任者の悪口を言うと、あなたを取り囲む人のなかには、おもしろくないという人もいるということではないでしょうか?
前任者の悪口ばかり言うと、あなた自身が周りの人から悪口を言われかねません。
たまたま、あなたは前任者の人気を感じ取りましたが、ほとんどの場合、このことはわかりません。
あとで、前任者はよく課長とゴルフに行っていたとか、得意先と釣りに行っていたということがわかるのです。
また、しばらく経ってから、職場の女性から「課長は、前任者の〇〇さんのことが可愛くて可愛くて仕方がなかったんですよ」なんていう話を聞くのです。
前任者の人間関係はわからない
そんなことを考えると、引継ぎを受けて間もないときは、色々なことがわかるまで、冷静に待った方がよいということです。
時が経てば、今度は、前任者の失敗談や、足りなかったところを言う人が出てくるかもしれません。
つまり前任者の全体像というもの、人が本当のところ前任者をどう思っているか、わかるまで待った方がよいということです。
その間、あなたは前任者のやった事実、あるいはやらなかった事実のみを上席に申告し、黙々と仕事を進めたらよいのです。
しかし、サラリーマン社会ではこのことがなかなかできません。
引継ぎを受けて、すぐに言いたくなります。
その結果、逆に「なんだ、今度来たアイツは、前任者の悪口ばかり言いあがって」ということになります。
すると、スタートからつまずき、職場になじめなくなってしまうのです。
前任者のことばかり言うと、評価を下げてしまうことも
サラリーマン社会では、実際、あまり「前任者が、前任者が………」と言うと、人はいい気がしません。
こわいのは、その結果、あなた自身の評価を下げてしまうことです。
そんな前任者のことは、みんなは知っています。
だからあなたの気持ちはわかりますが、あまり前任者のことを言わないほうがよいのです。
一方で、まったく逆のケースもあることも、頭の隅に置いてください。
あなたが過去、活躍できたときのことを考えてください。
前任者が畑を耕してくれたおかげだったということはなかったでしょうか?
そんなケースもあるのです。
納得がいかないかもしれませんが、サラリーマン社会では大人になるということも必要です。
もし、ここで取りあげたような前任者だったら、あなたの頭の中を支配されないようにすることです
こんなことで、評価を下げる必要などありません。
綾小路 亜也
ポイント
①前任者のことを周りの人がどう見ているかがわかるまで、あまり言わない方がいい。
②あまり前任者のことを言うと、自分自身の評価を下げることがある。
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