2025.01.18更新
仕事が評価されない人の特徴は、上司が仕事の中身を理解していないことです。自分の仕事を理解させるには、「やった事実」を上司に認識させることです。
1.「事実」が書かれている答案
「事実」は示されていたでしょうか?
この点について、ブログ「自己評価欄に何も書けないとき、上手い手はないか?」のなかで、
「事実」が書かれている答案には、そんなに悪い点はつかない。「事実」が書かれていない答案は、判断のしようがないから、極端に悪い点がついてしまう。
と書きました。
そう、「事実」が示されていないと、評価する側は、判断の拠り所がなくなるのです。
その結果、「リーダーシップを発揮したか否か」「チャレンジしたか否か」「効率的な業務遂行をしたか否か」「人材育成に努めたか否か」などと二者択一的判断となり、悪い点がついてしまうのです。
だから、上司や会社に「事実」を認識させることが重要なのです。
ここは難しく考える必要はありません。
次のような「事実」提示でOKです。
・私が主催した「業務改善打ち合わせ会」について
〇〇回開催:4月のテーマ△△、5月のテーマ×× ……
決定事項:A項目の方法を変更、B項目の廃止 ……
上司に「事実」をインプットする
2.「正しい評価」を得ようと考える
ちょっと発想を変えてみることを、おすすめします。
それは、「良い評価」をもらおうと考えるのではなく、「正しい評価」を得ようと考えることです。
すると、自分が行った「事実」を振り返り、その事実を申告するからです。
結果的に、良い評価につながります。
そう、「納得がいかない評価」は、ほとんどの場合「事実」が示されなかったために、正しい評価につながらなかったのです。
上司に正しい評価をさせる
3.上司に評価の材料を与える
上司の立場になって考えてみてください。
上司も「できた」「半分できた」「できなかった」ということより、どのような事実があったを知りたいと考えています。
上司も正しい評価をしたいからです。
そんな上司にとって、「事実」が記載されている答案はそれだけで基礎点が高いのです。
その答案には、厳然と「やった事実」があります。
「事実」提示は、結果的によい評価につながるのです。
上司に評価の材料を与える
4.勇気をもって、「やった事実」を申告
会社社会には「やった事実」を遠慮して、自己評価シートなどに書かない人がいます。
縁の下の力持ちのような存在になっている人です。
自分のやったことが「成果」と思えないと、書けないのです。
このことが、「縁の下の力持ちは評価されない」と言われる一因になっています。
たしかに、ビジネス書などで述べられていることは、みんな「成果」の強調です。
『コロナ後の「たった一つの出世の掟」』では、「やった事実」を書けないという問題を取りあげました。
次のような人を例に挙げました。
いずれも縁の下の力持ちのような存在になっている人です。
①新卒学生の採用に地道に取り組んでいる人
②営業部門で裏方役を担っている人
③日々の業務として販売店の指導と育成に携わっている人
そして彼らが行った事実を次のように表現することを試みました。
(番号は前記番号に対応しています)
①SNSを活用した新卒学生の募集
2021年度 応募者数○○名 採用数△△名
2020年度 応募者数○○名 採用数△△名
2019年度 応募者数○○名 採用数△△名
②販売店会議の企画と運営
2021年度 販売店会議○○回開催 新規会員数△△社
2020年度 販売店会議○○回開催 新規会員数△△社
2019年度 販売店会議○○回開催 新規会員数△△社
③販売店の指導と育成
優績表彰販売店数 2021年度○店 2020年度○店 2019年度○店
内容は、その人が「やった事実」です。
時系列に記載したのは、継続的な結果が出ていることを示したかったからです。
③については、優績表彰を受けた主体は販売店ですが、その元を作ったのは、指導し、育成した人です。このような事実も堂々と書くべきです。
「事実」を認識させる報告が大事
5.「やった事実」のポイントは組織への貢献
「やった事実」が示されていると、組織への貢献があったことを上司は知ります。
だから正しい評価につながるのです。
組織への貢献を上司が認識することで、よい評価が得られるのです。
考えてみれば、企業で働くビジネスマンは誰一人として、組織に貢献していない人などいません。
みんな何らかの形で貢献しています。
組織への貢献の「事実」をためらわず書くということがポイントです。
その「事実」を評価するのは上司なり会社です。
ただ、「事実」が書かれていないと判断のしようがありません。
言い換えると、正しい評価につながらないのです。
だから、「事実」を書くのです。
「事実」には組織への貢献があります
6.まとめ
会社社会は、「納得がいく評価を得られなかった」と肩を落とすビジネスマンばかりです。
ここを、正しい評価を得られなかったと考えると、ずいぶんと捉え方は変わります。
正しい評価を得るためにはどうしたらよいか考えられるからです。
そのためには、
自分がやっていることを知ってもらうということもあります。
タイムリーに報告するということもあります。
いまの方法がよいのかということもあります。
いま、企業の評価は変わりました。
かつては、華々しい成果をあげた人を評価していましたが、いまは、組織のために継続的な結果を出し続ける人を評価するようになったのです。
綾小路 亜也
記事は、『コロナ後の「たった一つの出世の掟」』を要約したものです
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