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組織力向上は何で決まる? ー メンバー間の仕事の「相性」から
2024.11.21更新
優秀な人ばかりが集まっても、成果は出ない。仕事の相性がいい人たちが集まった方が成果が出る。組織力は、個々の能力の足し算とはならないのだ。
「相性がいい」を、意見を言い合える、互いを受け入れる雰囲気があると表現できる。
詰まるところ、仕事の相性がいいと意思疎通が密になるのだ。
仕事の相性は、組織の大きな力となる。
上司は、部下との相性がよければ、話しやすくなる。
結果、伝達や指示に漏れが生じにくくなる。
部下も、上司との相性がよければ、自由に意見が言える。
その結果、組織の目標や課題を共有しやすくなる。
逆に、上司は部下と相性が悪いと、指示事項をさらりと伝えてしまう。
部下も相性が悪い上司には反応しない。
すると、抜け、漏れも起きるし、組織目標や課題に一丸と向かっていけない。
仕事での相性が大事
今まで、組織の力は、個々の職員の能力の総和と考えられてきた。
仕事での相性など論じられたこともなかった。
たしかに仕事での相性は、そのとき、そのときの職場の人員構成により異なり、予測不可能だ。
しかし、職場での相性は貴重なシグナルを与える。
「優秀な人ばかりが集まっているのに、なぜ?」という職場が必ず存在するからだ。
そんなとき、組織のトップと次席者との相性はどうなのか、次席者と職員との相性はどうなのか、職員同士の相性はどうなのか、考えてみる必要はある。
そして業務分担や仕事の組み合わせをちょっと変えるだけで、大きく変化することが多い。
仕事での相性が難しいのは、同じタイプの人が必ずしも相性がいいとは限らないことだ。
キツイタイプの職員のパートナーにはキツイ職員、ソフトタイプの職員のパートナーにはソフトな職員などと、短絡的に考えないことだ。
仕事を見ながら、相性がいいかどうか見極め、修正することも必要なのだ。
それもマネジメントの一つである。
綾小路 亜也
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