2024.09.26更新
異動希望が通る人になるには、上司との面接でどんな言葉を使えばよいでしょう? 上司は「キャリアップ」「スキルを活かして」という言葉にピンと来ません。
重要なことは、異動希望をわがまま、自分勝手と思われないことです。異動希望理由にキャリアアップを挙げる人の例文を考えていきましょう。
1.「スキル」を活かすより「経験」を活かす
ほとんどの人の異動希望理由には、「今まで培った〇〇のスキルを活かして、□□の業務に携わりたい」と書かれています。
じつは、上司は「スキル」と言われても、ピンと来ないのです。
スキルの程度を判断できないからです。
「それは本当にスキルなのか」と思うこともあります。
スキルという言葉で覆われると、よくわからなくなってしまうのです。
ここを「経験」に置き換えてみたら、どうでしょうか?
スキルと経験は違いますが、企業で働くビジネスマンのスキルのほとんどは、経験に基づくスキルです。
だから、思い切って「経験」と言い換えてもよいのです。
「経験」という言葉なら、上司はよく理解できます。
「そんな経験を積み重ねてきたのなら、□□の業務もよいかもしれない」と思うのです。
「スキル」というが、どんなスキルなのか?
2.「キャリアアップ」より「貢献したい」
会社は社員のキャリアップを後押ししていますが、
キャリアアップという言葉に抵抗感を覚える上司もいるかもしれません。
そんな上司は「なぜ今の職務ではキャリアアップできないのか」と必ず思っているものです。
それに対する返答はなかなか難しいですよね。
ポイントは、「より組織に貢献したい」ということです。
今の職務でも組織に貢献できますが、積み重ねてきた経験や知識を活かし、「より貢献したい」という姿を鮮明にするのです。
すると、上司の理解を得られやすくなります。
より会社のために活躍できることがポイント
3.「合っている」より「お役に立てる」
自分の適性を考えて、異動希望する人も多いと思います。
その職務の方が自分に「合っている」と考えるからです。
実際に「合っている」という表現を使うビジネスマンも多くいますが、ここは、職務が自分に合っていると、どういうことになるかを考え、「よりお役に立てる」という言葉を使ってみたら、どうでしょうか。
ここでも組織に貢献したいというスタンスを前面に出すのです。
今の職務でも会社の役に立てますが、「より」を付けることにより、自分の適性を示すのです。
ここを「活躍できる」という言葉を使っても構いません。
ただ、「今の職場では活躍できないのか」という反発が予想される上司には、「よりお役に立てる」の方がよいと思います。
実際のビジネスで役に立つことがポイント
4.「頑張る」より「結果を出したい」
異動希望理由の最後を、「□□の業務で頑張ってきたい」で結ぶ人が多くいますが、「結果を出したい」の方が、決意のようなものを上司や会社は感じます。
経験がない部署で「結果を出していきたい」とは、なかなか言いづらいですが、そんな人は「足跡を残したい」と言い換えても構いません。
「足跡を残す」もちょっと大袈裟な表現ですが、それは、自分ながらのものを、新しい業務のなかで残すということです。
つまり、自分が積み上げてきたものを、新たな職務で活かすということです。
キャリアアップの原点がここにあります。
足跡を残すという言葉に置き換えてもよい
5.キャリアアップを会社視点で考える
キャリアアップの帰属先は個人ですが、それを個人の問題と考えると、なかなかキャリアアップは進みません。
しかし会社が求めるものを考えると、キャリアアップは進みます。
会社は社員に活躍してもらいたいと願っています。
しかも、より活躍してもらいたいと願っているのです。
この「より活躍してもらいたい」ということに着目すると、自分のキャリアアップも見えてきます。
今までの経験を活かし、自分がより活躍できる業務は何か?
そのことが示されていると、上司はキャリアアップを後押しします。
綾小路 亜也
会社が求めるものは?
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