「ワンランク上の仕事」ってどういう意味? 期待から昇進基準に

2024.04.24更新

 

「ワンランク上の仕事をしろ」言った方は意味をよくわからないで使い、言われた方もピンと来ない。
ワンランク上の仕事をしたら、どうなるかが示されていないからだ。

ワンランク上の仕事をしたら、どうなるか?

ところが、今、ワンランク上の仕事は、
課長以上の昇進基準になっている。

 

じつは、私も意味がよくわからないでいた一人だった。

私は、「平社員は主任になったつもりで、主任は課長代理になったつもりで、課長代理は課長になったつもりで頑張れ」くらいに受けとめていたのだ。

上司もそのようなことを言ったと思う。

 

そして、この話は

「そうした方がいいに決まっているよね」

「仕事への身構え方が大事なんだ」

「今から準備しとけということなんだ」

と自分の心に語っていた。

 

つまり、私は、「ワンランク上の仕事をしろ」を、上司の期待と受けとめていたのだ。

 

私のようなビジネスマンは多いと思う。

 

 

私は上司の期待と思っていた

 

今考えると、「ワンランク上の仕事をしろ」という言葉には無理があった。

 

それには、ワンランク上の仕事が示されていたなかったことがある。

当時も上位職の職務要件は示されていたが、現在の職務遂行にきゅうきゅうとしていたこともある。

それに現在の職務だって、上司からいろいろお叱りを頂戴していた。

 

そんな状況のなかで、「ワンランク上の仕事」は幻の言葉だったのだ。

 

 

ところが、今、ワンランク上の仕事をしなければ、昇進できなくなった。

 

昇進基準が変わったからだ。

「課長の仕事にふさわしい人を課長に据える」「部長の仕事にふさわしい人を部長に据える」といった

「入学基準」が働くようになったからだ。

 

まさに、ワンランク上の仕事が務まるかどうかを問われることになったのだ。

 

ワンランク上の仕事が現実化したと言える。

 

 

課長以上のポストは「入学基準」が働くようになった

 

なぜ「入学基準」が持ち出されたかといえば、課長以上のポストに限りがあるからだ。

 

このことについて、

「平社員→主任・係長に用いられるのが『卒業基準』。主任・係長→課長に用いられるのが『入学基準』であり、『入学基準』は大学入試のように、入学(=昇進)後、その立場でやっていけるかどうかが評価の物差しになる」と、出世の教科書(平康慶浩監修 TJMOOK)は述べている。

 

同様の記述は、出世する人は人事評価を気にしない(平康慶浩 日経プレミアシリーズ)にも記載されている。

 

 

出世の教科書

『出世の教科書』

 

 

出世する人は人事評価を気にしない

『出世する人は人事評価を気にしない」

 

「入学基準」が導入されたことで、私たちは何を考えなければならないのか?

 

「卒業基準」は「過去を見るもの」であり、「入学基準」は「未来を見るもの」ということだ。

(前掲『出世の教科書』参照)

 

「未来を見る」とは、「その立場でやっていけるか」という想像である。

 

企業は、昇進選考にあたって、昇進候補者の未来の姿を想像するようになったのだ。

 

その心は、昇進させて、「ダメだった」「問題を起こした」ということが起きないようにするためだ。

 

ということは、

早い段階から、次の職務要件を意識して行動する必要が出てきたということだ。

 

言い換えると、ワンランク上の仕事をこなしていくということである。

 

綾小路 亜也

 

 

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昇進基準は「見えた結果」から、「見える姿」に変化した から

 

 

会社は「未来の姿」を想像している

 

 

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