令和の時代の、ビジネス書の読み方(特に成功本について)を考えていきたい。
令和に入り、新型コロナウイルスが襲い、ウクライナでの戦争が始まり、物価高、円安の影響もまともに受けている。
企業も人もこの時代を生き抜くのに必死だ。
そこには厳しい「現実」がある。
こんな時代にあって、ビジネス書を読むときに中心に置きたいことは、「自分だけが得るものは何か」ということだ。
「自分だけが」というと身勝手なように聞こえるが、そもそもビジネス書を手に取った趣旨はそこにあったはずだ。
だが、平成の時代までのビジネス書の読み方を振り返れば、
みんなが得るものを、自分も得るということに重点が置かれていたのではないだろうか?
だから、みんなが「もっとも」だと思うところ、本が強調した箇所にマーカーを引いた。
みんなが「もっとも」ということ、本の指示に従うことがとても大切だったのだ。
それゆえ、平成のシンボル ー 成功本は売れに売れた。
そして、本を読み重ねるうちに、書かれていることが似ていることに気がついた。
成功本には元祖本が存在するからだ。
よく言われている元祖本は『思考は現実化する』『7つの習慣』『人を動かす』の3冊だ。
したがって、手を変え品を変えても、著者自身の経験に基づかない本は元祖本の内容に持って行かざるを得なかった。
だから、「この記述、前にも見たぞ」ということになったのだ。
だが、平成の時代は、みんなが「もっともだ」と思うことに、自分も「もっともだ」と思うことが大事だったので、気づいていてもそのまま流れた。
そんなことを踏まえて、令和の時代のビジネス書の読み方を考えると、
重点に置くべきは、著者自身の経験だ。
特に著者が経験をどう捉えたということが重要だ。
本には著者の経験に基づく教訓が書かれている。
それは著者が捉えた受けとめ方である。
受けとめ方を本という形に転化させたのだ。
だが、それはあくまでも著者の受けとめ方にすぎない。
「自分だったらこう受けとめる」と考えてもよいはずだ。
著者の主張が重要なのでなく、受けとめ方が重要なのだ。
したがって、著者の経験に基づく受けとめ方が書かれていない本は何の役にも立たない。
「受けとめ方」に重点を置けば、本の内容や質を知る手掛かりにもなる。
ぜひ、「受けとめ方」というところにポイントを持って行ってもらいたい。
受けとめ方に重点を置けば、著者の経験を自分も活かすことができる。
そうすれば、自分だけの得るものがある。
そのような読み方をすれば、本が強調したところは、自分にとって重要でないかもしれない。
「自分にとって」と考えると、自分が本当に重要と思った箇所に自信をもってマーカーを引くことができる。
いままではそれがなかなかできなかった。
人がマークするような箇所にマークし、本の指示に従うことで安心感を覚えたからだ。
令和の時代、本に従うことから、自分の受けとめ方を考えてもらいたい。
そうすることで、「自分だけのものになった」という感覚が生まれ、本に書かれていることが活きる。
これが本の内容が現実化するということだ。
厳しい令和の時代に必要なことは、本を自分のなかで現実化することである。
綾小路 亜也
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