「ああしろ」「こうしろ」より、出世に必要なのは必然性

2023.06.21更新

 

出世するには、ビジネス書の「ああしろ」「こうしろ」を実行するより、ポストへの必然性を見つけることだ。

その理由は二つある。

 

一つは、誰一人同じ立ち位置の人はいないからだ。

私たちが働く労働市場は二つある。

「内部労働市場」と「外部労働市場」だ。

「内部労働市場」は人材の需給調整が社内で行われる。

「外部労働市場」は新たに人材が必要であれば社外から調達する。外資系企業が採用している。

ちなみに、日本の企業で働く人の多くは「内部労働市場」にいる。

 

外資系企業などの「外部労働市場」にいるならば、専門性を高めることが出世の道に通じる。

その理由は、そもそも「外部労働市場」ではマーケティング、財務といった職務で採用されており、その職務で上をめざすならば、専門性を高めなければならないからだ。

一方、「内部労働市場」にいるならば、より責任ある地位につくことにより、出世をめざすことになる。

 

つまり出世への前提がどの労働市場にいるかで、まったく異なってくるのだ。

しかし、そんなことにお構いなしに、「ああしろ」「こうしろ」だけがまかり通っている。

たとえば、著者が外資系企業や外資系コンサルファームを歩んできたならば、読者への思いは当然、専門性にある。

そこで書かれていることは、専門性を高めるための「ああしろ」「こうしろ」なのだ。

 

すなわち、出世本の著者が示す「ああしろ」「こうしろ」は、著者の経歴、立ち位置に基づく「ああしろ」「こうしろ」であり、読者側の立ち位置に戻づくものではないのだ。

 

 

理由の二つ目は、「ああしろ」「こうしろ」の内容だ。

書かれていることは、多くの場合、参考になるだろう。

だが、みんなにも参考になる。

それは、書かれていることが、誰にも当てはまってしまうからである。

普遍的だということだ。

この誰にも当てはまってしまう領域で勝負しようと思うと、その内容の優劣を競わなければならなくなる。

その判定は非常に難しいだろう。

つまり、出世において、ビジネス書に書かれている「ああしろ」「こうしろ」はあまり勝負の材料にはならないということである。

 

しかし、いままで私たちは、この「ああしろ」「こうしろ」を知りたいと思った。

知ることで安心感を得たかったからである。

 

 

いま、ポストにつく必然性を持つ人をポストにつけるようになった。

その必然性とはその人だけが持っているものだ。

すなわち普遍的でないものを求められている。

ポストへの必然性を見つけるのは自分だ。

自分だけが経験したこと、自分が生み出した結果を表現することが、いまの時代、出世への道に通じる。

 

綾小路 亜也

 

上記記事は、コロナ後の「たった一つの出世の掟」のまとめ②です。

 

 

 

 

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