2024.11.21更新
「成果を上げた人を昇進させてはいけない」といった声も聞くが、成果自体は会社は評価している。昇進で見られているのは、成果を上げた方法だ。
成果を上げた方法は?
成果を上げた方法が上の立場で通用しないとき、会社は昇進させてはいけないと考える。
逆に言えば、成果を上げた方法が上の立場で通用するとき、会社は昇進させる。
成果を上げた方法が昇進させる理由にも、昇進させない理由にもなるのだ。
この点について、今の昇進基準は「課長の仕事にふさわしい人を課長にする」「部長の仕事にふさわしい人を部長にする」という説明がなされている。
(『出世の教科書』参照)
上の立場で通用するとはどういうことだろう?
『コロナ後の「たった一つの出世の掟」』では以下の例を挙げている。
たとえば不振店を優績店に蘇らせる人の場合、自身ががむしゃらに働いたことによる結果だったならば、その人は今後も不振店を優績店に変貌し続けるだろうが、そのことが上の役職に押し上げることにはならない。
それが、組織のやるべきことと不要なことを整理し、職場の人の目標に対する集中力を高めた結果というならば、その方法はその人が上の立場になっても通用する。
同様に新規開拓で成果をあげる人の場合も、自身がリスト片手に次から次に未取引先に飛び込み続けた結果だったならば、その行為は称賛され、その人は今後も成果をあげ続けるに違いないが、そのことが上の役職に押し上げることにはつながらない。
それが、既取引先の取引業者を調べ上げ、そのなかから自社未取引先を抽出し、既取引先からの応援を得た結果というならば、その方法はその人が上の立場になっても通用し、管下職員へのアドバイスにもつながる。
すなわち会社は職員の貢献はどんなときも評価するが、貢献の方法が上の立場になっても通用するかどうかを見ている。
その結果、上の立場に立っても通用するという確信をもてたとき、昇進させているのだ。
会社は貢献の方法を見ている
会社社会は、「なぜ自分は昇進しないのだろうか?」と思う人だらけだ。
ほとんどの人はその理由がわからず、わからないままサラリーマンを卒業してしまう。
もし出世に苦戦しているならば、現在のやり方を考えてみることだ。
「課長にふさわしい」「部長にふさわしい」という言葉に、「方法」を加え、「課長にふさわしい『方法』をとっているか」「部長にふさわしい『方法』をとっているか」と読み直してみる。
そうすると、「入学基準」が見えてくる。
今の出世は、継続的な結果を生み出した方法が、上の立場に立っても通用するかどうかにかかっている。
綾小路 亜也
貢献した人ではなく、上の立場になっても貢献する人が出世する から抜粋
成功の方法はどうだったか?
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