アピール型ビジネスマナーの終焉

新型コロナウイルス感染によりビジネスが大きく変わるなか、ビジネスマナーに対する考え方も大きく変わっていくだろう。

 

ビジネスマナーはよりよいコミュニケーションを図るために、相手への思いやりをベースにしているが、その裏側に自分の存在をアピールする狙いをもったビジネスマナーの本や記事も存在したのではないだろうか。

 

このことを否定するものではないが、新型コロナウイルス感染後、アピールの機会は減っている。
承知のとおり、今は顔を合わせなくても業務を進めることができるようにみんなで工夫し、業務の効率化を図っているからだ。

 

その結果、自分の存在をアピールすることを目的にすると、たえず目の前にアピールする相手が必要だということがわかってきた。

 

それと同時に、自分の存在をアピールするということは自分を軸に考えていることであり、相手を軸に置くビジネスマナーのスピリットとは相いれないものだったということもわかってきた。

 

自分の存在をアピールしたいというならば、最初からそれを目的とするのではなく、ビジネスマナーを適切に行った結果として求めるものだったに違いない。

 

 

このことについて、発行部数500万部を超えた経営の神様松下幸之助氏の著書『道をひらく』のなかに、次の貴重な言葉が載っている。

「善かれと思って、はからったことが、善かれと思ったようにはならなくて、思いもかけぬ反対の結果を生み出すことが、しばしばある。
………
やっぱりそこには、何らかの策を弄したという跡が目に映るのである」

 

 

ビジネスマナーについても、同じことが言える。
自分の存在をアピールすることを目的とした場合、それは策として人の目に映るということだ。

 

 

自分の存在をアピールすることを狙いとしているかどうかは、ある局面で出る。
たとえばビジネスマナーの本に記載されている自己紹介の場面だ。

 

自己紹介はビジネスのなかで与えられた数少ない自分のための時間だ。
自分に与えられた時間だから、自分のアピールに存分つかうという人もいるかもしれない。

 

一方、自分に与えられた時間とはいえ、みんなの時間と考える人もいるかもしれない。
あるいは、他の人も自己紹介する場合、他の人が自己紹介する時間のことまで考える人もいるかもしれない。

 

ビジネスマナーは人への思いやりと言いつつも、こんなところで考え方の差が出るのだ。

 

 

考えてみれば、自己紹介はこれからコミュニケーションをとらなければならない人に自分を知ってもらうことだ。
必要な観点は、相手がそのことを知らないとコミュニケーションに支障をきたすかどうかということである。
ここでも視点は相手なのだ。

 

重要なことは、こんなこともコロナ以前にはあまり深く考えることがなく、よくわからないでいたということだ。

 

 

自分の存在をアピールすることをビジネスマナーの目的にしていると、たえず目の前に自分を認めてくれる相手が必要になる。
しかし、これからの時代、自分の前にたえず人がいるとは限らない。
自分の存在をアピールすることを目的としていると、アピールすること自体が成り立たなくなってしまうのだ。

 

だが、目の前に相手がいなくても、相手を思いやることはできる。
目の前に相手がいても、いなくても、相手を思いやる気持ちをもつことが、これからのビジネスマナーだ。

 

 

 

ビジネスマナーのスピリットは相手への思いやり
目の前に相手にいても、いなくても……

 

 

下記記事も参考にしてください。

そのビジネスマナー、「見せ方」になっていませんか?

 

 

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なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか

 

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