2024.03.07更新
「努力、努力」というけれど、どこまで努力したらよいかはわからない。
たぶん、結果が出るまで、あるいは自分が納得するまでということなのだろう。
しかし、人は努力の程(ほど)を感じ取るときがある。
そんなとき、人は「助けてやりたい」と思う。
「助けてやりたい」と思う気持ちは、努力する人を覆う空気のようなものだ。
一人の気持ちだけでなく、自分を取り囲む人すべての空気のようになって、すっぽりと覆うこともある。
みなさんも、このような空気を感じたことはなかっただろうか?
そんなとき、物事が上手く進んだり、結果が出たり、自分が望んだことが実現しなかっただろうか。
どこまで努力したらよいかは誰もわからないが、人に「助けてやりたい」と思われるかどうかが、一つのバロメーターのような気がする。
現実の世の中や、ビジネスの世界では、物事がビジネス書に書かれているようにスパスパと型にはまりながら進むわけではない。
多くは、自分を取り囲む人の感情とともにあるのだ。
私はかつて著書『「出世しぐさ」のすすめ』の冒頭で「出世は、組織内部の力学によって生まれる。その人を『想起させるもの』が組織内でじわりじわりと浸透し、押し出すように生まれた力が出世である」と述べたことがある。
出世といえども、人の気持ちの結果なのである。
「助けてやりたい」という人の気持ちを考えるとき、思い浮かべる小説がある。
浅田次郎氏が書いた『一路』だ。
主人公小野寺一路は齢十九にして参勤道中御供頭を仰せつかった。
だが一路は参勤道中など加わったこともなかった。
道中を進めるうちに、次第に一路を「助けてやりたい」という気持ちが、みんなに生まれてくるのだ。
この本の解説で壇ふみ氏は、この小説は一所懸命の小説だという。
一所懸命は一生懸命とは異なる。
元々は武士が領地を命がけで守り抜くことを意味したが、自分の領分に力を尽くすということである。
一所懸命になったとき、人は「助けてやりたい」と、手を差し伸べてくれるのだ。
綾小路 亜也
浅田次郎氏が書いた『一路』には、人の「助けてやりたい」という気持ちが表れている。
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