2020.12.23更新
マナーについては、心の中で「本当のところはどうなんだろう?」と疑心暗鬼のようなものを持っている。
この疑心暗鬼を解消するには、「由来は?」「その理由は?」と考えてみる必要がある。
それには、自分で本を読むのが一番だ。
私たちがわかっているようで、わかっていないことを、
『日本人礼儀作法のしきたり (青春新書インテリジェンス 181)』から抜粋したい。
「畳のヘリを踏むな」
理由は3つある。
①床下に敵がひそんでいる場合、床下から刃物で突き刺してくるかもしれない。
刃物が通りやすいのは畳のヘリの部分で、その上にすわったりするのは危険。
②武家の屋敷では畳のへりに家紋を入れることがあり、大事な家紋を踏むのは無礼。
③昔は、畳は高級品。そこをすり足で歩いたりすると傷みやすい。
「左遷」という言葉の由来
古代の中国で、右を尊び左を卑しむ習慣があったことから、右から左へ遷す=「左遷」という言葉が生まれた。
未婚女性は振袖、既婚女性は留袖
振袖は長い袖を振って男性の気を引く着物。それが振袖の由来なので、結婚したらもう袖を振る必要はないというわけ。
仲人と媒酌人
仲人は縁談から結婚式までの世話をする人。媒酌人は「結婚式当日の仲人」
「いただく」という意味
(いま、動物や植物の命をいただくというようにとらえている人は多いが)
昔、儀式の日には、人間も神様が召し上がるものを食べることができるというので、食べ物を頭や額の上に押し戴いてから食べたことから「戴く」というようになったといわれている。
「戴く」の「戴」(たい)という字は、本来は「頭に載せる」という意味。
刺身は「指身」と書いた
サシミは昔は「指身」と書き、タイならタイとわかるように、その魚の鰭(ひれ)を切り身に指しておいたことに由来する。
日本酒のお酌
左手を支えにして注ぐのが正しい注ぎ方
洋食の際のナプキン①
口をふくのに自分のハンカチは使わない。
「このナプキンは汚れていて使えません」の意味になる。
洋食の際のナプキン②
食事が終わったら四つ折り程度に軽くたたんで、テーブルに置く。
あまり丁寧にたたみすぎるのはタブー。それは「食事はおいしくありませんでした」の意味になる。
マナーは時代とともに変化する。
おかしなマナーが流行ることもある。
その代表例は、洋食で「ご飯をフォークの腹にのせる」だ。
実際、フォークを上向きにして食べる人を見て、「あの人はマナーを知らない」と言った時代もありました。
「ご飯をフォークの腹にのせる」など、食べにくくて仕方がなく、日本中の人が「本当にこうやって食べるのだろうか?」と思っていましたが、それがマナーと言われ続けた。
こう言うと、今度は「右手のナイフで食べやすい形に整えてから口に運ぶ」のがマナーだと言う人はいると思うが、フォークを右手に持ち変えるのが一般的だ。
しかし、そもそも、本格的なフランス料理店ではライスはメニューにないので、なんとも議論のしようがない。
スープも、「スプーンを手前から向こう側へすくう」と言われているが、これは日本で一般的になっているイギリス式です。
フランス式は逆です。(皿の横から中央に向かってスプーンを入れてスープをすくう方式もあります。この時は、スプーンは、自分に直角になります)
もし、本格的なフランス料理で「スプーンを手前から向こう側へ」と注意されたら、見事にフランス料理にイギリス海軍式のマナーが混在していることになります。
マナーは、勝手な解釈よりも、由来をたどることが重要と思います。
『日本人礼儀作法のしきたり (青春新書インテリジェンス 181)』
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