なぜ、部下の口から解決策を言わせるのか?

2024.06.18更新

 

上司と部下との軋轢は、部下からの報告や相談によって生まれることが多い。軋轢は、上司の指示の仕方で生じる。

どんなケースか?

 

報告を受けた上司は、部下に解決方法を聞く。

部下は自分が考えた解決策を上司に話す。

 

ところが、上司は部下の解決策を、そのままの形では受け取らない。

それは、上司には経験があり、経験に基づく判断力が備わっているからだ。

 

 

そんなとき、上司は、自分が考えた解決策を言い、指示してしまうことが多い。

 

その結果、上手くものごとが進んだ場合には、当然ながら部下との間に軋轢は生じない。

しかし、問題がこじれたり、新たな問題が発生した場合に、部下との軋轢が生まれる。

 

部下は「自分は上司の指示を実行しただけだ」と言う。

そして「自分はやらされた」と言うのだ。

 

 

部下から報告を受けた上司は、指示してしまう

 

 

私は、出世する上司は、部下の口から解決策を言わせる上司だと思っている。

 

だが、部下の口から、上司が満足する解決策を言わせるということは、非常に難しい。

 

それは、上司は自分の納得いく解決策が部下の口から出るまで問答を繰り返し、辛抱強く待たなければならないからである。

 

部下の口から解決策を言わせることは、上司のリスク回避にもつながっている。

 

綾小路 亜也

 

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