2024.05.29更新
応接室で待っている間、出されたお茶を飲んでもよいものだろうか? 「飲んでよい」と教えられたような気もするし、「飲んではいけない」と聞いたこともある。
この本の答えは、
「飲んでもかまわない。しかし1/3以上はお茶を残しておく」だ。
どうして1/3かというと、相手にお茶を入れ直さなければならないという気づかいを起こさせないためと言う。
(『DVDで学ぶ!できる人のビジネスマナー』から)
私は、相手がすぐに応接室に来そうな気配を感じたならば、できれば飲まない方がよいと考える。
どうしてもというときは、口をつける程度がいい。
それは、先方が応接室に入ってきたとき、茶碗に入ったお茶が減っていると、
相手に「待たせてしまった」と気をつかわせるからだ。
もう一つの理由は、ビジネスは、相手との歩調が大事だと思うからだ。
相手も席に座り、「さあ、これから話しましょう」というときに、こちら側の茶碗のお茶が減っていると、歩調がそろわない。
お茶は相手と同時に飲むのが、やはり理想だ。
応接室で待っている間、お茶を飲んでもいいのかという問題は、待つ時間とも密接に関係があるように思える。
待ちそうだなと思った場合は、お茶を飲んでもかまわないと思う。
『なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか』のなかで、
「ビジネスマナーには基本はあるが、そのときどきで、決まった正解はない。そのときどきの状況により答えが変わる。もし、正解があるとしたら、みなさんの頭で考えて導き出された答えだ」
と述べた。
重要なことは、自分の頭で状況を考えることだ。
綾小路 亜也
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