2023.11.19更新
みなさんは、取引先の業務内容をひと言で言えるだろうか?
いま、みなさんが担当している取引先の業務を思い浮かべて、試してもらいたい。
どうだろうか?
意外と難しいのではないだろうか。
じつは、私も言えなかったのだ。
しかも私は5年間あまり上場企業ばかりを担当していた時期があった。
そのときでも、なかなか言えなかったのである。
そんなことから、たえずびくついていた。
部長から、「君の担当している〇〇社だが……」と話しかけられることを極度に恐れていた。
先方の会社の担当者と話しているときも、話が表面的になっていることを自分自身がいちばん感じた。
私はそんな焦りにも似た気持ちから、取引先の業務内容をぜったいに自分なりに押さえなければならないと思った。
まず取引先の会社案内を入手した。
その会社案内を、家に帰って、表紙から裏表紙に至るまで、読むというよりは、じっくり目に焼き付けた。
社章、社名のいわれ、代表者、会社の歴史、組織図、支店や工場の所在地と写真、そこで働く人たちの姿、取扱商品やサービス内容、取引銀行、主要取引先、関連会社などを、目に焼き付けていった。
正直、会社案内だけでは、まだまだ不十分だったが、それでも何か取引先に一歩近づいたような感じになった。
部長から「君の担当の〇〇社なんだが……」と言われた場合でも、答えられるような気になった。
いまは、ネットでも取引先の情報をいくらでも手に入れることができる。
会社案内も、もちろんネットに載っている。
私がみなさんにおすすめしたいのは、紙の会社案内を入手することだ。
紙の会社案内を入手すると、かならずページをめくるという動作、読み返すという動作がある。
また、写真もあるため、興味を持ちやすい。
紙の会社案内は、自分のものになりやすいのである。
それがネットでその会社の各項目をクリックし、頭でつなぎ合わせても、なかなか企業の全体感やイメージをつかめない。
なんとなく検索をしているような淡泊な気持ちになってしまう。
たかが取引先の会社案内だが、みなさんがその会社案内をじっくり目に焼き付けた場合は、みなさんの自信となる。
取引先のことを少しは知っているという安心感のようなものを覚えるはずだ。
取引先の人の話も、なにか会社案内と結びついているように思えてくる。
何よりの収穫は、取引先の業務に関心を持てるようになることだ。
メディアに取引先の情報が流れると、「あの企業、私が担当している」と家族や知人に話したくなる気持ちになる。
そんなことから、いままで重かった取引先への足取りは、ちょっと変わってくるはずだ。
私は、企業で働く営業女子の仕事は、テクニックではないと思っている。
そこには、企業と企業の付き合いという大前提がある。
それだから、相手のことを知る意味は大きい。
相手を知ることが、営業に結びついてくる。
これが、企業で働く営業職の営業だと考える。
その出発点は、取引先の業務をひと言で言えることだ。
綾小路 亜也
「輝く営業女子」は取引先の業務内容をひと言で言える から
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