2024.06.25更新
接待の席では、相手のグラスも気になるが、上司のグラスも気になる。上司へのお酌はどうしたらよいか?
結論から言えば、あまり気にしなくても大丈夫だ。
ときどき、お酌すればいい。
「なんだこいつ」にはならない。
逆にお酌ばかりしていると「オレを酔わせてどうする!」と思われる。
このことを、
『なぜ「できる社員」はビジネスマナーを守らないのか』で述べた。
上司へのお酌は相手とのバランスが大事だ。
接待が始まるとすぐに乾杯が始まる。ビールを一口で飲み干してしまう。
二杯目、三杯目もだいたい、みんなすぐに飲み干してしまう。
そんなとき、上司のグラスだけ空いているというのはおかしい。
相手にお酌したあと、上司にもお酌してもらいたい。
こんな乾杯後のビールのお酌のやり取りのあと、場が盛り上がっていくが、相手へのお酌は相手のペースを見てしなければならない。
相手のペースがハイピッチで、すぐにグラスやお猪口が空くようなときは、やはり上司のグラスやお猪口が空いているのは不自然だ。
そのときは上司にお酌をしてもらいたい。
要は相手のペースを見ながら、上司にお酌をするということだ。
このさじ加減は意外に難しい。
さじ加減が難しいと思うなら、ズバリ言う。
上司のグラスやお猪口が空いたとしても、上司に失礼にはならない。
接待で気をつかわなければならないのは相手だ。
上司も大事だが、接待の主役は相手である。
そんなとき、上司に気をつかう必要はない。
相手もは部下が上司にお酌をする場面をけっこう見ているものだ。
上司に神経をつかる部下を見ると、「こんなときでも、やはり上司への気づかいは怠らないんだ」と思う。
そこには、「サラリーマンはたいへんだ」と思う気持ちもあるが、部下の日ごろの姿勢も同時に見ている。
得意先との宴席の場を、上司に対する売り込みの場のように考える社員もいる。
接待相手から見れば、魂胆まる見えの社員であり、その人の心底までも見透かされてしまう。
それでは接待の意味はまったくなく、不快感を持たれることは間違いない。
そして、その人の懸命な努力にもかかわらず、多くの場合、そんな社員の姿勢を上司は評価しないということも忘れてはならない。
接待を自分の売り込みの場にしない
接待の場面では、「できる社員」とそうでない社員との差はくっきり表れる。
一見、上司のグラスやお猪口を気にする社員は、気配りが利く社員のように思えるが、実はそうではない。
接待の趣旨や、上司の体調を考える社員が「できる社員」なのだ。
「できる社員」は、上司の酒量が限界に達してきたと思うと、黙ってチェイサーを頼み、さりげなく上司のグラスの横に置く。
これが上司への気づかいなのだ。
上司は、こんな部下を本当に可愛いと思うはずである。
綾小路 亜也
⑬ 「できる社員」は上司にときどきお酌する から抜粋
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