2025.07.27更新
跳びあがるような気持ちで新任地に向かう人と悔しさを胸に向かう人。前者の人には「おめでとう」と、後者の人には心から「頑張れ!」と言いたい。
そして悔しさを胸に旅立つ人に、励ましの言葉を送りたい。
この悔しさは企業で働くビジネスマンにしかわからない。
期待どおりの人事異動とならなたかったとき、
「なぜなんだ!」と不満を顕わにする人は、その行為は決してほめられたものではないが、自分の思いをストレートに表現できるだけ、救いがあるような気がする。
多くのビジネスマンはそうではない。
思うことがあっても黙って結果を受けいれ、不満は自分の心にしまう。
私もそんなことを何度経験したことか……。
異動発表後、外に出て、空が橙色に見えたこともある。
家に帰って何日も寝つけなかったこともある。
私の知り合いには、立っていることさえできなかった人がいる。
しかし、世の中、何が幸いになるかわからないということも、ぜひ知っておいてもらいたい。
私の場合、そんな気持ちで向かった新任地が忘れがたい地となった。
心から離れることがない地となったのだ。
あなたが優秀であるにもかかわらず、同期に若干遅れをとってしまったとしても、そんなことが長いサラリーマン生活でビハインドになることなどない。
会社は意図あって、あなたの同僚を先にポストにつけたのかもしれない。
会社が思う本命は、人事異動ではよく二番手、三番手に登場することが多い。
本命には、会社もジックリ考えてポストを与えていくのだ。
「悔しい」という気持ちはどこから生まれてくるのだろうか?
たぶん、「いままでの努力が正しく評価されなかった、それなのにあの人は評価された……」ということではないだろうか。
そんなとき、非常につらい作業だが、新任地に赴いたら一度、あなたの前任地での目標シートをジックリ見てもらいたい。
「目標」というと、数値的なものをイメージしてしまうが、
多くの企業は目標を業績面と行動面とを分けている。
行動面での評価はどうであったかを、よく見てもらいたい。
そこには、組織運営、積極性、協調性、部下指導、傾聴、革新性、情報リテラシーなどの評価項目がある。
日本の企業の場合、日頃は営業成績などの数値が問われるが、こと人事評価、人事異動に関しては、行動評価が重視される。
この点を、あなた自身で振り返ってもらいたいと思う。
「このことだったのか……」と思うことがあったら、転勤と同時に、意識して改善してもらいたい。
すると、転勤は非常に意味あるものとなる。
それは、もしあなたが前の職場で勤務を続けていたならば、行動評価で貼られたレッテルは剝がれにくかったからである。
だから転勤は転機になる。
前の職場で評価されなかった人が、新しい職場では評価されるケースは星の数ほどある。
転勤は、けっして悲観するものではなく、意味のあるものなのだ。
ここからあなたの転機が始まる。あなたの反撃が始まる。
だから、前を向いて、新任地で頑張ってもらいたいと願う。
もし行動評価がピンとこない、あるいは腑に落ちないという人がいたら、
「仕事の進め方」に置き換えてもいい。
「仕事の進め方」が評価されなかったのかもしれない。
ビジネスマンである限り、自分の「仕事の進め方」を振り返り、改善していくことは必要なのだ。
綾小路 亜也
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