2023.07.22更新
「仕事が速い人」と「仕事が遅い人」の習慣 (アスカビジネス)
山本 憲明 明日香出版社 2013-10-19 |
ビジネス社会で、みんなが思っていることがある。
仕事のできる人=仕事が速い人ではないかということだ。
すると、「仕事の速い人」の特徴は何かということになるが、
この本は「仕事の速い人」の特徴を、「仕事の遅い人」と対比することにより捉えている。
「仕事が速い人」の50の特徴を掲示しているが、注目すべきは項目の区分けだ。
第1章 仕事環境編
第2章 日常生活編
第3章 考え方・姿勢編
第4章 スケジュール管理
第5章 仕事攻略編
第6章 自己研鑽編
と区分けしている。
この区分けから、
「仕事が速い人」は、業務そのものの処理速度が速いと言うよりは、
日常生活の過ごし方、あるいは考え方、姿勢などが1本の線で結ばれている人だということがわかる。
本中の目次を見るだけで、「仕事が速い人」の特徴がプンプンと臭っている。
その中で、「やはり」と思うところと、参考になるところを紹介したい。
(番号は項目番号)
03 「仕事が速い人はパソコンをすぐに買い替え、仕事が遅い人はパソコンを大事に使う」
04 「仕事が速い人は道具を選び、仕事が遅い人は道具を選ばない」
物持ちのよい人は気をつけたいところだ。
「物をもったいない」と考えるよりは、「時間をもったいない」と考えることが必要なのだ。
05 「仕事が速い人はどこでも仕事をやり、仕事が遅い人はデスクでやる」
仕事の立ち上がりの速さのことを言っているのだ。
著者は次のように言う。
「どこでも仕事ができる人」は、スキマ時間のような限られた時間で仕事をしなければならないため、総じて仕事の立ち上がりが速い。
すぐにエンジンをかけられるかどうか、ということも「仕事の速い人」になるための重要な要素です。(P38)
10 「仕事が速い人はさっさと眠り、仕事が遅い人はゆっくり眠る」
参考にしたいのは、「リラックスした格好で読書をして、眠たくなったら寝床に入る」(P59)という記述だ。
「たいした話じゃないか」と思うかもしれないが、寝つきの悪い人は試してもらいたい。
読書をすると、たしかに眠たくなるのだ。
11 「仕事が速い人はひとつの仕事に全力を傾け、仕事が遅い人は仕事を並行してやる」
「逆ではないか」と思う人もきっといると思います。
仕事を並行してやると、一つの仕事をなかなか終えられないからだと考えます。
28 「仕事が速い人は退社する時間を決め、仕事が遅い人は仕事が終わったら退社する」
ここも「えっ」と言う人がいると思います。
退社時間を決めないと、早く帰れないことは事実です。
40 「仕事が速い人は文章がうまく、仕事が遅い人は文章が下手」
たしかに、仕事が遅い人は文章の書き出しに時間がかかり、書き出してからも、修正を繰り返すので、遅くなるのです。
41 「仕事が速い人はお金を使い、仕事が遅い人は倹約する」
時間との関わりの仕方を述べています。
著者は次のように言います。
「お金で時間を買う」とは、とり戻すことができない「時間」を増やすために、お金を使うということです。
(略)一方、「仕事が遅い人」は、お金が惜しいため、時間を使ってお金を増やそうと(減らすまい)します。しかし、その行為によって肝心の時間がなくなってしまいますので、お金はそれ以上増えることがありません」(P190~)
この本のイメージが湧いたと思います。
みなさんが期待しているものが書かれていたのではないでしょうか。
ちょっと違和感を覚えるのは、第4章 スケジュール管理です。
言っていることはその通りと思いますが、
あまり「タスクごとに時間管理」をすると、それだけで相当な時間が必要となってきます。
その方法が好きな人なら、それはそれで構わないのでしょうが、多くの人は長続きしないでしょう。
また、あまりやり過ぎると「仕事が遅い人」になってしまいます。
私は、それにかける時間を節約し、1つでもタスクをこなした方がよいと考えます。
全体を俯瞰すると、一見相反することを言っているように映る箇所もあるかと思います。
参考記事:「なぜ早いと言われるか」を考えることも大事です
◆新百合ヶ丘総合研究所の出世本四部作
こっそり読まれ続けています
ビジネスマンが見た出世のカラクリ 出世はタイミングで決まる!
スマホで読む方法
出世するビジネスマナー
「出世しぐさ」のすすめ
※「出世しぐさ」は商標登録されました。
エリート社員への対抗策!
エリート社員に打ち勝つ! あなただけの出世術
ポストをつかむ!
コロナ後の「たった一つの出世の掟」
印象アップに踏み切れない人が、ある日突然注目を浴びるハンコの押し方
◆メルマガ「出世塾」の情報
(まずは発刊内容をご欄ください)
https://shinyuri-souken.com/?p=28756
◆キャリア理論の本紹介
https://shinyuri-souken.com/?page_id=41933